俵とは? わかりやすく解説

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たわら〔たはら〕【俵】

読み方:たわら

わらや、かやなどを編んで作った袋。穀類芋類木炭などを入れるのに用いる。

ナマコの別名。

[補説] 歴史的仮名遣いを「たわら」とする説もある。

「俵」に似た言葉

たわら〔たはら〕【俵】

読み方:たわら

姓氏の一。

[補説] 「俵」姓の人物
俵国一(たわらくにいち)
俵藤太(たわらとうた)


ひょう【俵】

読み方:ひょう

[音]ヒョウヘウ)(呉)(漢) [訓]たわら

学習漢字6年

[一]ヒョウ〉たわら。「土俵

[二]〈たわら(だわら)〉「米俵炭俵徳俵

[補説] 原義は、分ける、分け与える意。


ひょう〔ヘウ〕【俵】

読み方:ひょう

【一】[名]たわら。

何し四十三銭って—だもの」〈真山・南小泉村

【二】接尾助数詞。たわらに入ったものを数えるのに用いる。上に来る語によっては「びょう」「ぴょう」となる。「米七—」「炭五—」


びょう〔ベウ〕【俵】

読み方:びょう

接尾「ひょう(俵)」に同じ。「三—の米」


ぴょう〔ペウ〕【俵】

読み方:ぴょう

接尾「ひょう(俵)」に同じ。「米一—」


読み方:タワラtawara

(1)わら・かやなどを編んで作った袋状の入れもの
(2)検見のとき行われる調査の1方法


読み方:ヒョウhyou

米の量をあらわす単位


読み方:たわら

  1. 一。

分類 呉服商

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地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 01:58 UTC 版)

(たわら)は、米などの穀類のほか、木炭石炭などの輸送や保存のために用いるわらを円筒状に編んだもの[1][2]

概要

荷車に乗せられた俵

俵は側面の菰(こも)とその両端に付ける蓋となる円形の桟俵(さんだわら)からなり、それぞれを編んでから菰と桟俵をつなぎ合わせて作る[1]。米俵の桟俵はさんだらぼうし、さんだらぼっち等の呼び名がある[1]

俵は小縄をもって数本のわらを直接編み込んで作られるため、目が粗く、籾の保存や近距離輸送では問題なかったが、玄米や白米の輸送では米粒が落ちる「目こぼれ」の問題があった[2]。そのため一般的には俵(外俵)の内側にさらに俵(内俵)を加えた二重俵として使用することが多かった[2]

穀物の保存や輸送に大事な役割を果たしたため信仰の対象とされた[2]福俵として縁起物にもされる。

俵に類するものにを封筒状にかがった(かます)がある[2]。米の保管や輸送は俵から叺(かます)や麻袋、紙袋などへ移行し[3]、その他も合成樹脂製品の出現などにより俵の利用は急速に姿を消した[2]。俵の製作技術も失われつつあり、同時に民俗資料の製作実習では藁などの材料の確保が最も困難を伴う問題とされている[2]

俵装

素材

俵の素材はワラ、ヨシ、カヤなどである[2]

木炭の一大生産地であった北海道胆振地方では、出荷する木炭を四角い俵詰にしていた。この場合、俵の素材も等級別に使い分けされており、上級品からカヤ()、ヨシムシロと区別されていた[4]

作り方

俵の作り方は地域や時代により異なる。以下は米俵の作り方である。

  • 菰(こも)は俵編み機を用いて制作された[1][3]。稲藁をしごきながら木槌で打って揃え、コモヅツ(木製の重り)を交互に前後に振り分けながら藁を編みこむ[1][3]
  • 桟俵は藁束の胴中を結束したものを円盤状に広げて端を編みこんで作る[1]

底は円筒形にした菰の端を内側に織り込んで桟俵を被せて容器状にする[1]。これに米を詰めた後で桟俵で蓋をするが、鉄製の俵締め機が用いられることもあった[1][3]

容量

四斗入りや六斗入りなど、産品に応じてさまざまな俵が使用された。単位としての俵は、俵 (単位)参照。

内容物

故事・著作物など

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 久井公民館だより No.115”. 三原市久井公民館. 2022年10月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 後藤重巳「年貢の輸送と俵装 : 藁加工実習に関連して」『博物館研究報告』第8巻、別府大学博物館学講座、1984年2月、1-6頁、CRID 10505642877982563842023年9月5日閲覧 
  3. ^ a b c d さとのかぜ No.185”. 千葉県いすみ環境と文化のさと. 2022年10月26日閲覧。
  4. ^ 菅原昭二『穂別高齢者の語り聞き史(昭和編)大地を踏みしめて 上  十四歳の丸太馬搬と畳屋半世紀の話 』穂別高齢者の語りを聞く会、2014年、271頁。 

関連項目


俵(たわら)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/04 03:51 UTC 版)

神社のススメ」の記事における「俵(たわら)」の解説

権禰宜初登場時39歳神社狛犬大ファン地鎮祭出会った妻と共働き

※この「俵(たわら)」の解説は、「神社のススメ」の解説の一部です。
「俵(たわら)」を含む「神社のススメ」の記事については、「神社のススメ」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2020/05/09 13:13 UTC 版)

発音(?)


名詞

  1. (たわら) 姓氏一つ
  2. (たわら) カヤなどを編んで作った穀物、炭などを入れる普通米俵をいう。
  3. (ひょう) たわら。

接尾辞

  1. (ひょうびょうぴょう) たわらに入ったものを数えるのに用いる

熟語


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