他の神々との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/26 20:05 UTC 版)
実弟オーランスによるイェルム殺害とその後の大混乱を恥じ、あるいは「死」が軽々しく扱われることを恐れてフマクトは血族である嵐の神々との絆を断ち切り、厳正中立の神となった。よって明確な友好関係、敵対関係を持たない。ただし、『死のルーンの正当所持者(死の根源力を司る)』として他の神が死のルーンを扱うことには穏やかならず、死のルーンを用いる下記の様な神々とはライバル/緊張、敵対関係にあるとされる。 ゾラーク・ゾラーン(Zorak Zoran) 暗黒の戦神にして理由なき憎悪の神。ユールマルによる「死」発見の際にその一部始終を盗み見たため、それまで単なる暗黒の精霊に過ぎなかった彼は大いなる厄神となった。ゾラーク・ゾラーンによって振るわれた「死」の力とその災厄の大きさを鑑みれば、フマクトが「大いなる中立」を宣言したことがどれほど正しい決断であったかが分かる。 ゾラーク・ゾラーンはおろか、ゾラーク・ゾラーンのカルト自体が同じ「死」の力を持つカルトを敵視している。強力な「死」のルーンを持つフマクトを「不愉快で許せない相手」として特に敵視し、一対一の決闘を受けつつ、集団による騙し討ちでフマクト信者を倒す事を常套手段にしている。余談だが、バービスタ・ゴアに対しても、かつて持っていた斧頭(=死のルーンの一部)を奪われた因縁から深い憎悪を抱いている。 マリア(Mallia) 病の女神にして混沌神。暗黒と死のルーンに関係があり、じわじわと人を苦しめ、弱らせて殺すことを快楽とする彼女とその教えは、死を「栄誉ある武人の剣」として扱うフマクトにしてみれば「死」を汚す許すべからざる邪神である。 ヤーナファル・ターニルズ(Yanafal Tarnils) ルナー帝国の第一の軍神。七母神の一。かつてはフマクトの高位信者だったが、赤の女神に感化して寝返ったばかりか、カルトが持つ死の秘密を赤の女神の陣営にもたらした裏切り者。故に不倶戴天の敵として衝突しており、赤の女神の陣営と協調する事は決してない。 ただヤーナファル自身、個人の武を尊ぶフマクトカルトの方針に懸念を抱いていたのは事実だった。提唱した集団戦を一蹴され続けたことや父を殺した上に一門を追放した心無い者たちに対する恨みを募らせており、それがフマクトやその教えに対する不信と怒りを爆発させることとなり、直接対決にまで及んだ。フマクトのカルトが絶対に受け入れようとしない集団戦を、あえて取り入れようと苦心したヤーナファルは先見の明を持った革新的な人物であったと言えるし、一連の経緯を考えれば、裏切者と断ずるには不憫と言えるだろう。 バービスタ・ゴア 復讐の女神。大地の守護女神でもあり、大地を汚すもの全てに復讐の戦斧を振り下ろす。特に近親相姦を最大の禁忌としており、近親相姦を行った者(特に男)を容赦なく殺戮する。フマクトとはそれほど仲が悪い訳ではないが逆に良いわけでもなく、女戦士が信者の大半を占めているため、フマクトを信仰する戦士とライバル関係になる事が多い(そもそもバービスタ・ゴアのカルト自体が男子禁制である。フマクトは女性の比率が少ないだけで女性の入信は歓迎している)。 ただ利害と状況が一致すれば、共闘する事も無いわけではないので、死のルーンを持つカルトの中ではフマクトに対して比較的理解があるとも取れる。 なお、バービスタ・ゴアは大暗黒期でのゾラーク・ゾラーンとの戦いにおいて、死のルーンの一部であった斧頭を奪い、己の武器とした。バービスタ・ゴアの女戦士の武器が戦斧と定められているのはこのためであり、ゾラ-ク・ゾラーンはそれ以後、棍棒を武器とせざるを得なかった。故にゾラーク・ゾラーン及びそのカルトは、バービスタ・ゴアとそのカルトも怨敵としている。
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