人にやさしいまちづくり
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1992年(平成4年)6月に、木曽市長の死去に伴う市長選挙が行われ、建築行政に長く携わってきた前助役の藤田満州雄が当選した。添田市長の時代に計画されていた市民会館の建設構想は、巨額の建設費を必要とするために先延ばしとなっていたが、1990年(平成2年)7月、市内の文化団体代表者らによる「中間市『市民会館』または『文化ホール』建設実行委員会」が発足し、24,000人を超える署名を集めて9月議会に請願を行うなど、市民会館建設の機運が再び高まってきた。1994年(平成6年)11月から始まったこの中間市始まって以来の大事業は、総額57億円の巨費を投じて1996年(平成8年)11月1日に完成し、愛称を「なかまハーモニーホール」として中間市民の芸術・文化活動の拠点として長く親しまれることとなった。 一方、この頃からダイエーグループ本体は勢いに陰りが見えてきていたにもかかわらず、当時宅地開発が相次いでいた筑豊電気鉄道沿線に立地するダイエー中間店は好調に売上を伸ばしていたため、積極的な投資が行われた。プランタン出店が予定されていた用地については百貨店とスーパーマーケットの中間的な業態に方針転換し、1993年(平成5年)12月「バンドール中間店」がオープンした。また、1998年(平成10年)11月には核テナントであるダイエー中間店・バンドール中間店に加えて、当時国内最多の16スクリーンを有するシネマコンプレックス「AMCなかま16(現在はユナイテッドシネマなかま16)」や、「セガアリーナ」および各種専門店街を増設し、複合型ショッピングモール「ショッパーズモール中間(現在はイオンなかま店)」として新装開店した。 また、この頃国は、地域の保健・福祉サービスを総合的に提供する施設群を民間事業者の手によって整備するまちづくり「ふるさと21健康長寿のまちづくり事業(ウェルエイジングコミュニティ事業・WAC事業)」を進めており、中間市は三大都市圏以外では初めて、全国では4番目に認定を受け、第三セクター方式により通谷地区に民間活力による「福祉の里・ウエルパークヒルズ」づくりに着手した。その計画は、特別養護老人ホーム「サンライズ北九州」・「新中間病院」・介護老人保健施設「サンフラワーズ北九州」・「千寿中間」の4施設を核としたもので、さらに株式会社西日本医療福祉総合センターや21階建ての介護付有料老人ホーム「レーベン21」が入る中央棟と在宅介護サービスセンターの北棟が完成した1997年(平成9年)10月に事業開始し、温泉やスポーツセンターからなる南棟が竣工した2000年(平成12年)12月に全面オープンとなった。中間市もこれに合わせて2001年(平成13年)5月、垣生地区にあった社会福祉センターをウエルパークヒルズの敷地内に移転し、中間市地域総合福祉会館「ハピネスなかま」として新築オープンした。このことによりこの通谷地区に、医療・健康・福祉・居住・生きがいと、多様な観点からサービスを提供する総合的な福祉コミュニティが誕生した。
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