乱雑開放編
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「とある科学の超電磁砲」の記事における「乱雑開放編」の解説
春上 衿衣(はるうえ えりい) 声 - 花澤香菜 第19学区の中学から柵川中学1年D組へ転入してきた、初春の新しいルームメイトかつ級友。異能力者(レベル2)。 小柄な可愛らしい少女で、髪はストレートのボブカット。非常におとなしい性格で口数も少なく、語尾に「 - なの」と付けて話す。「置き去り」の一人であり、施設で育ったため、施設以外の事には疎い。美琴たちと一緒に行ったゲームセンターで初めて見たモグラ叩きを「かわいそう」と言って叩けないなど、とても優しい心を持つ少女。小柄ながら食欲は旺盛でよく食べる。かつては枝先と同じ児童養護施設におり、親友同士だった。現在でも、枝先の写真が入ったロケットペンダントを肌身離さず身に付けており、この写真を美琴と初春が見たことが、「乱雑開放」事件解明の糸口となる。「乱雑開放」事件以前の第17話に登場しており、落としたロケットペンダントを探すのを綴里に手伝ってもらっている。 当初は黒子たちが「乱雑開放」事件の原因だと勝手に決めつけ、ただ一人春上から信頼され、自分の能力などを教えてもらえた初春が黒子たちに対して激怒。テレスティーナが本性を現したことから無実とわかるが、その能力の特性に着目した彼女によってレベル6実験の被験者にされそうになる。一時は囚われの身となるも、美琴達の活躍によって救出された。 その後も美琴たちと一緒に過ごすが、枝先を傍で支えるため、彼女の退院と同時に学園都市内の別の部屋に引っ越した。「スタディ」との戦闘には黄泉川と共に学級会の第四会場へエカテリーナ二世号改で駆け付け、通信妨害を受けた風紀委員たちを枝先とのテレパス通信で支えた。 能力はレベル2の「精神感応(テレパス)」。ただし、特定の波長での交信時(作中では枝先との交信時)には、レベル以上(作中の会話からレベル4以上であることが窺える)の能力を発揮するという特殊な能力を持つ。この能力で昏睡後の枝先の声を聞き続け、彼女を探し続けた。 原作では現在のところ登場していないが、名前や美琴の携帯の待ち受け画像が出ている。また、『禁書目録』新約1巻の口絵にも登場している。 テレスティーナ=木原=ライフライン(テレスティーナ きはら ライフライン、Therestina Kihara Lifeline) 声 - 大原さやか 「警備員」の一部署である「先進状況救助隊 (MAR)」の隊長および付属研究所所長。「乱雑開放」編の最終的な敵。木原一族の1人であり、木原幻生の孫娘。 妙齢のロングヘアの女性。表向きには冷静で優しいタイプであり、美琴に負けず劣らずの少女趣味な面を持つ。しかし、本性は残虐非道な性格で部下への態度も乱暴、口調も非常に汚い。祖父と同じく人体実験への抵抗を全く持っておらず、他者を平然とモルモット扱いをする。「能力体結晶の投与実験」の影響で学園都市の崩壊を招くことに関しても全く躊躇はなく、学園都市すら彼女にとっては、自らの野望を実現するための踏み台にしか過ぎなかった。 木原幻生の「能力体結晶の投与実験」の第一被験者であり、「ファーストサンプル」はテレスティーナ自身から抽出された代物。幻生の研究理論と性格を受け継いでいるが、彼自身のことは快く思っておらず、「ジジイ」と蔑んでいる。科学者としては有能で、キャパシティダウンの開発者であり、「ビッグスパイダー」が用いていた物も、元はテレスティーナがデータ収集のために流した物である。 「乱雑開放」事件が起きた際にMARの隊長として登場し、事態の収拾に努める。しかし、その目的は「乱雑開放」事件を起こしている昏睡状態の「置き去り」と春上を使ってレベル6を創造することにあった。冥土帰しの病院より春上と「置き去り」達を連れ去った後に本性を現し、第23学区内の研究施設への移動中、追ってきた美琴らを重機ロボットや巨大な駆動鎧で迎え撃つが、彼女の本気を見誤って敗北。その後、研究施設にて特製の駆動鎧を装着して美琴達の前に再び立ちはだかり、施設のキャパシティダウンを用いて苦しめるが、想定外の存在である佐天にその制御装置を破壊される。最後は美琴と対峙し、自身が製作した「超電磁砲」を撃つが、オリジナルの超電磁砲に敗れて重傷を負い、警備員に引き渡された。 仕事や戦闘の際に用いる特製の駆動鎧は、序盤は少女趣味を反映したかのようなピンク色のタイプであったが、終盤は紫色のスマートなタイプへ変わっている(先述の自身製作の超電磁砲は、左腕に内蔵されている)。 「革命未明」編では厳重な収容施設に隔離されている。収容施設にてフェブリの正体を知ろうとする美琴と面会し、絶対能力進化計画を阻止しようとして挫折、自身がただのガキでしかなかった事を痛感した美琴の顔を見ていやらしく「いいツラになった」と評した。スタディやケミカロイドの事も知っており、美琴には決して理解できないとされる能力者(実験動物)になれない者達の苦悩を美琴に改めて教えた。
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