リングリーダァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 15:51 UTC 版)
「1・2の三四郎 2」の記事における「リングリーダァ」の解説
美鈴拳が立ち上げた際物のインディ団体。「リングリーダァ」とは「悪の親玉」という意味で、世界一の悪党を決めるというのがコンセプト。それ故凶器の使用や有刺鉄線マッチ、五寸釘板マッチは当たり前。怪我人も数え切れない。それなりに人気を獲得しているようで、熱い支持者たちもいる。美鈴以外の若手は独身者が多く、初対面の志乃やほたるに興奮状態に陥ったりしていた。 美鈴 拳(みすず けん) リングリーダァ社長兼エース。アメリカ遠征中の三四郎とカンサス地区で半年ほどタッグを組み、アメリカンプロレスの何たるかを教え、私生活面での世話もしていた恩人。三四郎も認めるテクニシャンだったらしく、その後怪我で一度は引退したが、帰国後に「リングリーダァ」を立ち上げ、過激なデスマッチを売りにするレスラーに変貌していた。三四郎から出された挑戦状を受け、反則自由の八面地獄ピラニアデスマッチによる一騎討ちを提案。負けた方が勝った方の団体に吸収されるという条件を出す。 結果としては馬乗りにされて袋叩きになっている所を隠し持っていたフォークで三四郎の額や脇腹を刺して形勢逆転にしたり、また三四郎がピラニアの水槽にしがみ付いて踏ん張っている所を五寸釘のボードを投げ落として刺し、水槽に落とそうとする、火炎攻撃を見舞う、後述のトーチの炎を用いてのパワーボムを仕掛けようとする等、凄惨極まりないラフファイトで三四郎を幾度となく追い詰めるも、それでも不屈の精神で這い上がる三四郎から猛反撃を受け、最後は必殺技の垂直落下式のブレーンバスターを、トーチで焼け焦げて板張りが剥き出しになったリングに脳天から落とされ、フォール負けを喫した。 とにかく無茶苦茶な狂乱ファイトが身上で(ドリームチームに吸収された後もファイトスタイルは全く変えていない)、愛用の凶器である鎖鎌を用いて相手を斬りつけるか刺すかで流血に追い込んだり、火のついたトーチを使ったファイヤーデスマッチでは金山というレスラー相手に火の中にパワーボムを決め、皮膚移植の末半年も入院させるほどの重度3の大火傷を負わせている。その他にも何人ものレスラーを病人送りにしている「デスマッチの帝王」。その一方で義理人情に篤く、三四郎に負けドリームチームに吸収された後も三四郎のサポートに尽力したり、柳が負けたことで行き場を失ったプロ柔道の選手たちを引き受ける、リングリーダァの頃から付き合いがあるハガスポに連絡して赤城と三四郎の対戦を実現させるべく三四郎の取材をしてもらうように依頼する等、面倒見が非常に良い親分肌の人物でもある。デスマッチを繰り広げながらも、東三四郎のプロレス復帰を誰よりも喜んだ良き理解者。三四郎も世話になった今日子という妻がいたが、3年前にスクーターに乗って買い物に出たところ交通事故に遭い、死別。現在は一人息子の亮と一緒に暮らしている。 ヴァイパー政次(ヴァイパーせいじ) リングリーダァで実力No.1と言われるレスラーで、ストロングスタイルを志向し美鈴のデスマッチ路線には常々対立しているが湯浅からは「お前の下手なストロングスタイルを見たがる客が何人いるか」と評されている。リングリーダァがドリームチームに吸収された後の試合で威勢良く三四郎に一騎討ちを挑むも、余裕でタックルを幾度と無く躱されて逃げられた末、逆に豪快なジャーマンス―プレックスを決められて撃沈。フォール負けを喫してしまい、その実力は三四郎に遠く及ばなかった。 シルバーバット リングリーダァに籍を置く骸骨マスクを被ったレスラー。よく観客から「相変わらずガイコツの癖に太っている」と野次を飛ばされている。素顔はマスクを外しても大して変わらない顔をしている。桜五郎が、自分の正体を隠して三四郎達の前に現れる為に何度か狙われ、その都度締め落とされ、入れ替わられている。 オオカミ男 リングリーダァに籍を置く狼マスクを被ったレスラー。シルバーバット同様、マスクを外しても大して変わらない素顔をしている。また、試合で不利になると観客から「今日は満月じゃないから力が出ないのか!?」と野次を飛ばされている。 ジムグリ山田、プリティ・カン リングリーダァに籍を置くレスラー達。三四郎たちを馬鹿にしており、屋台村での試合で成海頁二と2対1のハンデキャップマッチに挑み、開始直後にダブルラリアットを見舞って倒してそのまま場外に叩き落すも、観客の子供から餃子を一切れ失敬してパワーアップした成海からそれぞれ蹴りの一発ずつで逆に場外に吹っ飛ばされ、リングアウト負けを喫した。 湯浅(ゆあさ) リングリーダァ代表。創設時から美鈴とともにリングリーダァを盛り上げてきた。 ドリームチームに吸収されることが決まったとき、「ヴァイパー(政次)たちと新しい団体を作った方がましだ」と言い残して離反しかけるが、ほどなく三四郎たちに強引に引き戻される。その後は営業スタッフとして積極的に活動し、厳しい台所事情のドリームチームを支えた。三四郎が赤城に勝利した後の興業で横浜文化体育館が満員になった時も、赤城戦で負った傷の為に参戦を渋る三四郎に「甘ったれるんじゃない!(ファンは)東三四郎を見たくてやって来ているんだぞ。それに五頭が作った借金がまだまだある事を忘れるな」と語り、営業面での手厳しさを見せる。
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