リストおよびカテゴリーの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/19 21:10 UTC 版)
「哺乳類レッドリスト (環境省)」の記事における「リストおよびカテゴリーの変遷」の解説
哺乳類の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は、1991年版では14種、1998年版では48種と増加したが、2007年版では42種と減少した。哺乳類の評価対象種は180種なので、2007年版では、約23.3%が絶滅危惧である。 1991年版から1998年版への改訂の結果、絶滅危惧48種のうち31種がコウモリ類である。これは、評価対象を種から亜種に細分化したことも理由に挙げられるが、原生林などにすむ樹洞性コウモリ類の生息環境が悪化しているという要因による部分もある。一方、1998年版で選定外となったものが、8種・2個体群ある。これは、絶滅の危機に瀕してはいないと再評価されたものだけではなく、ヤクシカのように農作物等への食害やがあることや、ケラマジカのように他地域から移入されたものであることなども理由として挙げられる。 1998年版から2007年版への改訂の結果、コウモリ類のカテゴリーランクが大幅に変更された、これは情報の蓄積によるところが主な要因であり、評価対象とした46種のうち、ランクが上昇したのが4種に対し、減少したのが13種であり、このうち8種がランク外になった。これが、哺乳類の絶滅危惧の数の減少した要因になっている。また、新しく海生哺乳類であるジュゴンを掲載した。ヤクシマザルおよびホンドザルの下北個体群については増加傾向にあることからランク外とした。南西諸島に生息する種のうち、イリオモテヤマネコは減少傾向が見られる事からランクを上昇させ、徳之島のアマミトゲネズミを新種記載しトクノシマトゲネズミとして、カテゴリーを付与した。 2010年10月、環境省は海の野生生物のレッドリスト作成に着手することを発表した。
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「鳥類レッドリスト (環境省)」の記事における「リストおよびカテゴリーの変遷」の解説
鳥類の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は1991年版では54種、1998年版では90種、2006年版では92種と増加している。鳥類の評価対象種は約700種なので、2006年版では、約13%が絶滅危惧である。 1998年版に掲載された137種のうちスズメ目以外:スズメ目は、108:29でスズメ目以外の種が多い。これは、スズメ目以外の鳥類がスズメ目の鳥類に比べて、進化の過程で古いグループであり、より生息環境の悪化などの外部環境の変化に敏感である事が上げられる。また、島嶼性の種は58種であり、これらの種の絶滅のおそれが高いと考えられている。 1998年版から2006年版で、カテゴリーランクの上がった種は草原、低木林や島嶼部に生息する種である。これは、草原や森林、里山などの生息環境の悪化や外来種による影響が要因であると考えられている。その一方、奄美地方に生息する種のカテゴリーランクが下がったが、これらの種の生息環境である森林の回復と、信頼できるデータの蓄積が要因と考えられている。
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「その他無脊椎動物レッドリスト (環境省)」の記事における「リストおよびカテゴリーの変遷」の解説
その他無脊椎動物の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は、1991年版では14種、2000年版では33種、2006年版では56種となり、増加傾向にある。 2000年版で、野生絶滅に評価されたトキウモウダニはトキに寄生しているダニであるため、トキが野生絶滅したために野生絶滅と評価された。 2000年版から2007年版でザリガニミミズ類およびサワガニ類の絶滅のおそれのある種が増加したが、これらの種の生育環境の悪化が要因であるほか、南西諸島産のオオサワガニの分類が見直され、4種に再分類ことなど新たな知見が増えたことも要因としてあげられる。また、干潟に生息するシオマネキおよびハクセンシオマネキや、小笠原諸島に生息するオガサワラヌマエビ等がカテゴリーが上がっている。
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リストおよびカテゴリーの変遷
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「貝類レッドリスト (環境省)」の記事における「リストおよびカテゴリーの変遷」の解説
貝類の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は、1991年版では73種、2000年版では251種、2007年版では377種となり、増加傾向にある。 1991年版から2000年版の絶滅のおそれのある種の数の増加の要因として、各種の知見が増えたことがあげられる。また、絶滅種が0種から25種に増加した理由は、これらの種の生息記録が太平洋戦争以前の記録のみであり、絶滅と判断する期間が経過したことによる。陸産貝類の絶滅のおそれのある種は、小笠原諸島や琉球列島等の島嶼域や西日本の石灰岩地域に多い。淡水産貝類の絶滅のおそれのある種は、石灰岩の洞窟産の種や琵琶湖の固有種など限られた地域からしか記録されていない種である。このように貝類の絶滅危惧種の多くは分布域の狭い種かある地域に固有の種である。 2000年版から2007年版の絶滅のおそれのある種の数の増加の要因としては、対象範囲に汽水域を加えたことがあげられる。その結果、河口干潟に生息するオカミミガイ科やイソアワモチ科の多くの種が加えられた。また、ニッポンマイマイ科(ナンバンマイマイ科、いわゆるカタツムリの仲間)の種が数多く掲載されており、その生息状況の悪化が懸念されている。また、2000年版まで絶滅と評価されていたヨシワラヤマキサゴおよびカドエンザガイの生存個体群がその後に再発見され、絶滅危惧I類に変更された。
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リストおよびカテゴリーの変遷
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「汽水・淡水魚類レッドリスト (環境省)」の記事における「リストおよびカテゴリーの変遷」の解説
汽水・淡水魚類の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は、1991年版では22種、1999年版では76種、2007年版では144種となり、増加している。汽水・淡水魚類の評価対象種は約400種なので、2007年版では、約36%が絶滅危惧である。 1991年版から1999年版でカテゴリーランク外からの新掲載種は49種であり、そのうち30種はハゼ類である。これは、ハゼ類に関する知見が増えた事や、ハゼ類の分布範囲が狭く生息数が減少しやすい事が理由である。 1999年版から2007年版への改訂で、評価対象種にカワボラ等の南西諸島の種を加えて、約300種から約400種に増加したが、絶滅のおそれのある種も76種増加した。また、田園地帯を生息地とする種のカテゴリーランクが上昇し、そのような生息環境が悪化していることが示唆された。琵琶湖のニゴロブナやゲンゴロウブナが掲載されたが、これはブラックバス(オオクチバス等)外来種の影響が考えられる。メダカやドジョウ類は新知見に基づき評価したほか、チョウザメについても評価対象とし絶滅にカテゴリーした。
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