マメゾウムシとは? わかりやすく解説

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まめ‐ぞうむし〔‐ザウむし〕【豆象虫】

読み方:まめぞうむし

甲虫目マメゾウムシ科昆虫総称体長は5ミリくらいで卵形をし、赤褐色から黒色乾いた豆に産卵し幼虫内部食い入る。アズキゾウムシ・インゲンゾウムシ・エンドウゾウムシなど。


マメゾウムシ

食品害虫(7) マメゾウムシ
特徴
 マメゾウムシとは、コウチュウ目マメゾウムシ科属するものの総称です。
 幼虫植物の種子を食べて育ち一部種類が豆の大害となってます。これらは、野外生息して畑の豆を加害する種類と、倉庫などに貯蔵された豆だけで繁殖繰り返す種類あります前者一過性で終わることが多いですが、後者屋内発生繰り返すことから大きな被害招きます
 マメゾウムシの中でもアズキゾウムシ貯蔵アズキインゲン大害として有名です。体長は2~3mmで、上翅は赤褐色白色黒褐色複雑な模様あります日本へは、アズキ中国から伝わった3~8世紀頃に侵入したものと考えられています(安富梅谷1995)。25条件産卵から1ヶ月間で成虫になり、アズキから羽化した成虫絶食条件交尾し10日間に5060個の卵をまたアズキ産み付けます。1個のアズキ粒から複数成虫羽化ます。たがって気付いたときにはアズキ入れた袋や容器の中がだらけなっていることがあります
 ヨツモンマメゾウムシアズキゾウムシとほぼ同じようですが、背面には2つの紋が見られます。アズキゾウムシ同じように、やはり貯蔵されアズキササゲから何世代発生繰り返すことができます
 その他の種類としては、エンドウマメゾウムシソラマメゾウムシが、貯蔵されインゲンソラマメ見られます。成虫体色エンドウマメゾウムシは、黒褐色に白い複雑な紋様があり、ソラマメゾウムシ灰白色茶褐色甲虫です。収穫したインゲンソラマメの豆の中でこれらの幼虫成虫生育しており、煮豆の中など調理した食材中や加工食品への混入異物として見出されます。成虫貯蔵した豆から羽化しますが、羽化した成虫貯蔵豆だけでは繁殖することはできません。これらは収穫前の豆に産卵されたものですが、羽化した成虫も豆の中の幼虫同様に混入異物危惧されます。


豆象虫

読み方:マメゾウムシ(mamezoumushi)

マメゾウムシ科昆虫総称


豆象鼻虫

読み方:マメゾウムシ(mamezoumushi)

マメゾウムシ科昆虫総称


マメゾウムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/07 13:28 UTC 版)

マメゾウムシ亜科
Acanthoscelides obtectus
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : ハムシ上科 Chrysomeloidea
: ハムシ科 Chrysomelidae
亜科 : マメゾウムシ亜科 Bruchinae
  • 本文参照

マメゾウムシ(豆象虫[1]、英語:bean weevils, seed beetles)は、甲虫目ハムシマメゾウムシ亜科 Bruchinaeの昆虫の総称。

名前にゾウムシが入っているのにゾウムシ科でないのは、以前はゾウムシ科に近いものと考えられていたものが、近年になって見直されたためである。マメゾウムシ科としたこともある。

マメ科植物の種子を食べて育つため、このように命名されたといわれる害虫である[2](熱帯にはヤシ類の果実を食べる種類もいる[3])。

体長は5mm以下の種類が多く、全世界で約900種、日本では約30種が発見されている[3]

利害

貯蔵穀物の害虫である。

他方で、密閉容器内での多数飼育に向くため、個体群生態学においてモデル生物とされる。日本では内田俊郎はこれを用いて個体群成長や密度効果について分析を行ったことで知られる。

下位分類

属(和名) 種(和名)
Acanthoscelides ミツバマメゾウムシ属 griseolus -
obtectus インゲンマメゾウムシ
pallidipennis イタチハギマメゾウムシ
pusillimus チビマメゾウムシ
Borowiecius Borowiecius属 ademptus チャバラマメゾウムシ
Bruchidius タケイマメゾウムシ属 comptus シロモンマメゾウムシ
japonicus サムライマメゾウムシ
lautus ヒゲナガマメゾウムシ
lespedezae -
serricollis -
terrenus ネムノキマメゾウムシ
urbanus シリアカマメゾウムシ
Bruchus マメゾウムシ属 loti ミヤコグサマメゾウムシ
pisorum エンドウマメゾウムシ
rufimanus ソラマメゾウムシ
Callosobruchus セコブマメゾウムシ属 analis ワモンマメゾウムシ
chinensis アズキマメゾウムシ
maculatus ヨツモンマメゾウムシ
phaseoli タテモンマメゾウムシ
Kytorhinus アシボソマメゾウムシ属 senilis クシヒゲマメゾウムシ
Megabruchidius Megabruchidius属 dorsalis サイカチマメゾウムシ
sophorae エンジュマメゾウムシ
Sennius Sennius属 lebasi -
Spermophagus イクビマメゾウムシ属 rufiventris イクビマメゾウムシ
Sulcobruchus ミゾアシマメゾウムシ属 sauteri ザウテルマメゾウムシ
Zabrotes ブラジルマメゾウムシ属 subfasciatus ブラジルマメゾウムシ

[4]

脚注

関連項目

外部リンク


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