ポケモンの技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 15:04 UTC 版)
「ポケットモンスター (ゲームシリーズ)」の記事における「ポケモンの技」の解説
1体のポケモンは、「わざ」(以下「技」と表記)を4つまで覚えることができる。技には相手を攻撃するもの(攻撃技)、自分や相手の能力を変化させるもの、相手を状態異常にするもの、場の天候や状態を変化させるもの、自分のHPを回復するものなどがある。攻撃技以外の技は「へんかわざ」と分類されている。 技以外の攻撃方法、いわゆる「全ての攻撃技の基本となる通常攻撃」は本編では基本的に存在しない。例外として『ハートゴールド・ソウルシルバー』における「ポケウォーカー」内での戦闘で「こうげき」・「かわす」という技以外の攻撃や防御が行われる。 技はポケモンごとに指定された特定のレベルに達した時に覚えるほか、「わざマシン」「ひでんマシン」「わざレコード」といったアイテムで覚えさせたり、ポケモンが主人公になついている状態で各地にいる特定の人物から教えてもらうことができる。技を4つ覚えた状態で新たな技を覚えさせる場合、覚えている4つの技のうちのどれかを忘れさせる必要がある。このとき、「ひでんわざ」は忘れさせることができないので、予め特定の人物に忘れさせてもらわなければならない。忘れさせた技のうち、レベルアップで覚えた技は、「わざおしえマニア」や「マダムメモリアル(サン・ムーン)」という人物に思い出させてもらうことができる。ただし、「サン・ムーン」では習得条件を満たしていない技も教えてもらえる。 例:「げきりん」は威力120でしかも何回も攻撃できる大技で、カイリューの場合レベル67にならないと覚えられないが、技を思い出させてくれる人に頼めばレベル55でも覚えさせられる。※ミニリュウのままレベル55で覚えさせることも可能。 そのため、技思い出しを上手く使えば進化直後や低レベルのうちに好きな技や大技を覚えさせることができる。 技には個別に以下のパラメータが設定されている。 いりょく(威力) 攻撃技の強さを表す数値で、大きいほど相手に与えるダメージが大きくなる。「ソニックブーム」「ちきゅうなげ」「りゅうのいかり」などの固定ダメージを与える技や、「けたぐり」「ジャイロボール」などのステータスによって威力が変化する技、攻撃ではなく味方の補助や相手の妨害の効果だけの「へんかわざ」には「いりょく」が設定されていない。 めいちゅう(命中) 技の命中(成功)のしやすさをパーセンテージで表した数値で、30から100までの数値が設定され、大きいほど技が相手に命中(成功)しやすくなる。 命中率100でも攻撃側のポケモンの「めいちゅうりつ」が下がっていたり、防御側のポケモンの「かいひりつ」が上がっていたりする場合などには命中しない場合があるなど、単純な%とは単位が違う。ただし、特性「ノーガード」のポケモンがいる場合や、「命中」が「 ― 」となっている技を使用した場合は原則必ず命中(成功)する。また、Zワザやダイマックスわざは必ず命中するだけでなく、相手の「まもる」を貫通する。また、一撃必殺技(ハサミギロチンなど)は命中率や回避率に関わらず常に30%となる。 PP(パワーポイント) それぞれの技に設定された技を繰り出せる回数。技を1回使用するたびに1つ消費し、残りPPが0になるとその技は使用できなくなる。技の失敗や仕様などで効果がなかった場合も消費するが、以下の場合は技が使用(発動)されないため消費しない。1.「こんらん」状態で自分を攻撃した場合 2.「メロメロ」状態で技を封じられた場合 3.相手にひるまされた場合 4.「まひ」状態で動けなかった場合 5.「ねむり」「こおり」状態から回復しなかった場合 すべての技のPPが0になったり1つだけ覚えている技を「かなしばり」や「いちゃもん」を受けた場合など、どの技も出すことができない状態になった場合、「わるあがき」という技を繰り出し、自分も反動ダメージを受ける。ノーマルタイプだが防御側がゴーストタイプでも当たる。与えたダメージより反動ダメージの方が大きい場合もある。 初期PPは最も多いものでは40、最少はドーブルの「スケッチ」を除いて5。 『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』以降のゲームシリーズは、PPの残りが最大値の1/2になると黄色、1/4でオレンジに変わり、PPが0になると赤で表示する。 多くの場合威力が大きい攻撃技や1回の戦闘で何度も使用するわけではない技はPPが少なく、威力が小さい攻撃技やステータスを変化させる変化技はPPが多い傾向にある。 戦闘を終了させても回復することはなく、ポケモンセンターに行くかアイテムでPPを回復させる方法以外は存在しない。PPを回復させるアイテムはショップには売っておらず入手は困難である。一方「ヒメリのみ」という木の実は1つの技PPを10回復するだけだが、比較的容易に入手できる。 技は「ぶつり」「とくしゅ」「へんか」(第四世代以降)の3つに分類されるほか、「フライングプレス」を除いて1つのタイプ(ポケモンのタイプと共通)を持つ。さらに、特殊な効果や使用条件がある技も多く、「とびひざげり」などのように失敗するとペナルティがあるもの、「イカサマ」「ボディプレス」「サイコショック」など、ダメージの計算が特殊なものも存在する。 本項は「わざ」の仕様が述べられているが、技の性質はポケモンや周囲の状況で大きく変わってくる。 「のろい」の効果はゴーストタイプとそれ以外のタイプとで異なる。 「そらをとぶ」「あなをほる」「ダイビング」などで姿を消している間は大半の技が命中しなくなるが、それぞれ「ぼうふう」「じしん」「なみのり」などは命中し、その際ダメージが2倍になるものもある。 特性「しめりけ」のポケモンがいると、特性「ゆうばく」が発動しなくなり、技「じばく」「だいばくはつ」は使えなくなる。 「シャドーダイブ」「ゴーストダイブ」は、「まもる」や「みきり」を突破する。また技が終了するまでの間は、いかなる技も受けない。 「ひみつのちから」の追加効果と「しぜんのちから」のタイプは、バトル時の地形により異なる。 他にも様々なポケモン・タイプ・効果が複雑に絡みあっており、ゲームのみならずアニメ・漫画のバトルにおいても奥深い組み合わせと戦い方を生み出している。そのため、アニメ・漫画でのバトル描画はゲーム本来の設定と異なる場合が多々ある。
※この「ポケモンの技」の解説は、「ポケットモンスター (ゲームシリーズ)」の解説の一部です。
「ポケモンの技」を含む「ポケットモンスター (ゲームシリーズ)」の記事については、「ポケットモンスター (ゲームシリーズ)」の概要を参照ください。
- ポケモンの技のページへのリンク