プレイ上の概要・特徴
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「フル スペクトラム ウォリアー」の記事における「プレイ上の概要・特徴」の解説
中東の架空国家ジーキスタンを舞台に、暴虐を奮う独裁者アルアファド政権打倒のため侵攻したNATO軍に参加したアメリカ陸軍チャーリー90(‐ナインティ、C90)小隊の活躍を描く市街戦シミュレーションゲームである。 プレイヤーは戦闘の進行に伴って次々と指示される戦術目標を目指し、部隊を指揮する。一方、C90小隊隊員が2名以上負傷により昏倒するか、隊員が戦死するか、味方兵士や一般人などを誤射した場合にゲームオーバーとなる。 C90小隊は以下4種の役割各1名から成るチーム2個より構成され、それぞれ「アルファチーム」(Aチーム)「ブラボーチーム」(Bチーム)と呼称される。ゲーム進行により特殊兵(狙撃兵や工作兵など)1~2名から成る「チャーリーチーム」(Cチーム)が加わる場面もある。 チームリーダー(TL) チームの指揮官で、プレイヤーからの指示を部下に伝えるほか、部隊を守るため自発的に命令を出すこともある。遮蔽物の陰から向こう側を偵察したり、突撃時には先頭を走る。また、ナビゲーションGPSや無線機などの特殊装備を扱う。 マシンガン兵(AR) M249 SAWを所持する、次席指揮官。通常火力が最も強く、チームリーダー戦闘不能時にはチームの指揮を執る。 グレネード兵(G) M203 グレネードランチャーを装着したMクラスライフルを所持し、命中すると炸裂する特殊弾を撃つことができる。手榴弾を投擲するより遠くを狙い撃つことができ、車両などの遮蔽物ごと敵を攻撃することも可能。 ライフル兵(R) チームの中では最も新兵に近く、通常戦闘では命令に従って射撃を行う。負傷者が出た場合、応急手当をした上で背負ってCASEVAC(戦時救護所)まで運ぶ役割もある。なお、ライフル兵が負傷した場合、別の兵士が運搬の役割を負う。 操作は方向パッド(Windows版ではマウス)を中心に幾つかのキーを組み合わせて行い、簡易な割に複雑な動作が行えるのが特徴。一方、画面表示は隊員(初期設定ではいずれかのチームリーダー)の背後から戦場を望む形となるため、遠方への移動操作が行いにくいなどの面もある。なお、表示は全て3DCG。 こうした画面構成のため、上述の様に「第三者視点のFPSの様だ」との指摘があるが内容は全く異なり、展開はすこぶる緩やかである。即ち、1名の敵をC90小隊のチーム4名が一斉攻撃しているのに全く倒せない状況などが度々生じる。これを打開するには一方のチームが敵を引きつけながら残るチームを敵の側面などに前進させて攻撃をする、などの戦術を要求される。故に“敵をバリバリ倒してサクサク進む”といったカタルシスを求めるプレイヤーには不向きである。 本来訓練用プログラムであったためか、C90小隊の進撃路は極めて限られ、また敵も多くは出現しない。この意味からもFPSやアクションゲーム的な楽しみは無い。あくまで“遮蔽物の陰に潜む敵を、限られた弾薬でいかに排除するか”というストイックな戦術を楽しむゲームである。 ゲーム進行の記録保存、いわゆる「セーブ」はプレイヤーの任意では行えず、ゲーム中の特定地点でのみ行うことができる。当該地点には星を象ったオブジェクトが配置され、その周辺円内にA・B両チームを移動させれば自動的に保存される(保存可能地点に接近すると「状況報告せよ」と無線が入り、保存時はこれに応じる形の報告ムービーが演出される)。1つの地点では一度きりしか保存できないが、保存可能地点を一旦通過した上でゲームを進め、再び戻って保存を行うことは可能。なお、保存可能地点は初回ゲーム開始時の難易度選択により増減し、難易度が高いほど保存可能地点が減少する。
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