ブランケンハイム家とフェリクス家 (Blankenheim Family and Felix Family)
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「七つの大罪シリーズ」の記事における「ブランケンハイム家とフェリクス家 (Blankenheim Family and Felix Family)」の解説
マルガリータ=ブランケンハイム (Margarita Blankenheim) モチーフ:初音ミク 年齢:16歳没(593-609) 侯爵夫人で旧姓「フェリクス」。生まれた時から眠らない体質の持ち主。富裕な医師の娘として生まれ、互いの家の事情による政略結婚でカスパルと夫婦となる。医師免許を持っており薬の調合も自分で行うほか、夫や父によく処方を出していた。 幼い頃からカスパルと一緒に過ごしてきたマルガリータは彼に好意を抱いていたが、カスパルは結婚した直後から眠らない体質のマルガリータを気味悪がるようになり、他の女性と遊びほうけてフェリクス家の財産を浪費していった。そんな中友達であるジュリアからよく眠れる薬「gift」の製法を教わり、それを夫や父親、トラゲイの街すべてに幸福のためと称してばら撒いた。「gift」は彼女の血液が材料であった為、彼女の周辺から毒物から見つからず捜査を難航させていた。 実はジュリアが首魁を務める犯罪組織「ペールノエル」の構成員で、三番目の眠らせ姫。緑1号とも呼ばれている。しかし彼女にはその自覚は殆どなく、同じく「ペールノエル」の構成員であった夫の仕事に関しても殆ど把握していなかった様子。快楽殺人者に成り果て、改良を重ねた「gift(毒)」を使って街の人間のほとんどを永遠の眠りにつかせ、街を壊滅させた後に「ペールノエル」の拠点のひとつであったカルガランドに向かう。そして訪れてきたエルルカたちの前で自らも「gift」を服用し、命を絶った。その後遺体は行方不明になったが、後に千年樹の森でエルルカの前に死んだ筈の彼女が現れた。 その正体は、雷に打たれて死産した本物のマルガリータと入れ替わり、催眠で周囲の人間たちを欺いていた怠惰の器「クロックワーカーズ・ドール」であり、原罪者イブ=ムーンリットその人。強力すぎる催眠から彼女自身も自分を普通の人間だと思い込んでいたが、7つ目の「gift」を服用したことでマルガリータとしての人格が消え、イブ=ムーンリットとして覚醒した。 名前の由来は実在した悪女ド・ブランヴィリエ侯爵夫人から。 カスパル=ブランケンハイム (Kaspar Blankenheim) モチーフ:KAITO トラゲイを治める侯爵。マーロン王家に連なる一族であったが、「悪ノ娘」の時代でプリム皇后によってエルフェゴートに追いやられ、その後元々トラゲイを治めていたフェリクス家が失脚したことで、ブランケンハイム家がトラゲイを治めるようになった。 浪費家で財産が底を尽きかけた為、裕福な医者の娘であるマルガリータと政略結婚するが、財産目当ての結婚だった為に妻を顧みず遊び呆ける毎日を送っていた。情緒不安定だった為、マルガリータが処方した第四の「gift」を受け取り、その後部屋に連れ込んでいた女性たちと共に死亡した。 実は「ペールノエル」の構成員で、二番目のディーラー。フェリクス家からの財産もなくなりかけた時に、「ペールノエル」から「裏市場」を任され取り仕切るようになり、莫大な利益を得る。しかし組織としての規定を裏切り利益を独占しようとしたため、エルルカ(を名乗るメイラナ)と揉めており、彼女はマルガリータをそそのかし「gift」を渡した。 マルクス=フェリクス (Marx Felix) トラゲイの裕福な医者で、マルガリータ=ブランケンハイムの父親。フェリクス家は元はトラゲイを治めるエルフェゴートの伯爵家であったが、500年のルシフェニアからの侵略に伴い失脚した為、失った家の権威を取り戻すべく娘のマルガリータをブランケンハイム侯爵家に嫁がせた。このところ体調がよくなかった義理の息子カスパル=ブランケンハイムの主治医でもあったが、彼が亡くなり屋敷を訪れてきたハンネから取材を受けている。そして警察と検死した後に部屋で休んでいたところ、訪れてきたハンネが彼が息をしていないことに気づく。アケイドから呼ばれてきた医者が救命処置をし、その後ルシフェニア共和国の名医プエリック=ロクゼのもとに運ばれ奇跡的に一命を取り留めた。 彼もカスパルと同じようにマルガリータによって「gift」を服用されたが、カスパルと違い第五の「gift」は改良の失敗で効力が薄まった為、すぐには死なずに済んだ。その後エルルカが再び訪れた時に意識を取り戻し、同時に催眠が解けて本物のマルガリータは妻と共に生まれた瞬間に死んでいたこと、赤猫を連れた魔女(ジュリア=アベラール)が残した「人形」が催眠でマルガリータに成りすましていたことを思い出したが、その直後に死亡した。
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