フェルティンス・アレーナ完成以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 19:00 UTC 版)
「シャルケ04」の記事における「フェルティンス・アレーナ完成以降」の解説
2001年に新たなスタジアム、フェルティンス・アレーナ(当時の名称はアレーナ・アウフシャルケ)が完成し、本拠を移転した。この建設などで多額の負債を負ったクラブは、新スタジアムの命名権も持つフェルティンスとの契約を2012年まで残しながら、2006年10月にロシアの企業・ガスプロムがメインスポンサーになった。これにより、5年半で1億2,500万ユーロの資金を獲得するとされている。 UEFAチャンピオンズリーグでは、新スタジアム完成後の2001-02シーズンに初出場した。2007-08シーズンのチャンピオンズリーグにおいて、グループリーグ最終節にてローゼンボリBKを破って逆転で勝ち抜き、決勝トーナメント1回戦でFCポルトを破りベスト8に進出した。しかし、2007-08シーズンのブンデスリーガ3位となり挑んだ2008-09シーズンのチャンピオンズリーグ予備3回戦、アトレティコ・マドリード戦では主力選手の故障も重なり、ドイツのクラブとしては2003-04シーズンにおけるドルトムント以来となる予備3回戦敗退となった。 2006-07シーズンは優勝争いを演じたが、2000-01シーズンと同様に優勝することはなかった。覇権奪回を目指すクラブは、2009年にVfLヴォルフスブルクを初のリーグ優勝に導いたフェリックス・マガトを監督に招聘した。 2010-11シーズンは開幕前に内田篤人が加入。チャンピオンズリーグ決勝トーナメントでベスト8進出し、DFBポカールでは決勝に勝ち進んだものの、ブンデスリーガでの成績は不振で、2011年3月17日、マガトが監督を解任され、後任としてラルフ・ラングニックが復帰することが発表された。2011-12シーズンはリーグ戦では14位と低迷したが、レアル・マドリードから移籍してきたラウル・ゴンサレスの活躍などで、クラブ初のチャンピオンズリーグでのベスト4に加えてドイツ・カップを獲得した。 2012-13シーズンはチャンピオンズリーグにおいてアーセナルを差し置いて首位でグループ通過したものの、ガラタサライに敗れベスト16に終わった。 2013-14シーズンはACミランからケヴィン=プリンス・ボアテングを獲得した。チャンピオンズリーグはグループ2位で通過したが、ベスト16でレアル・マドリードに敗れた。 2014-15シーズンは1.FSVマインツ05からチュポ・モティングを獲得し、冬の移籍市場ではマンチェスター・シティからマティヤ・ナスタシッチを獲得した。チャンピオンズリーグではベスト16で再びレアル・マドリードと対戦し、アウェーのセカンドレグは勝利したものの2戦合計4-5で敗れた。この頃からマックス・マイヤー、レオン・ゴレツカ、レロイ・サネといった若手のドイツ人プレーヤーがチームを引っ張るようになった。 2015-16シーズンの夏の移籍市場では、ボアテングの契約を解除し、ユリアン・ドラクスラーをVfLヴォルフスブルクに放出した一方、フランコ・ディ・サントやヨハネス・ガイス、ピエール・エミール・ホイビュルクなどを獲得。冬の移籍市場ではユネス・ベルアンダを獲得した。ヨーロッパリーグではベスト32でFCシャフタール・ドネツクに2戦合計0-3で敗れた。 2016-17シーズンは監督にマルクス・ヴァインツィールが就任。夏の移籍市場で主力であったサネをマンチェスター・シティに放出したが、ブリール・エンボロ (バーゼル)、イェウヘン・コノプリャーンカ、コケ (セビージャ)、ナウド (ヴォルフスブルク)などを獲得。冬の移籍市場ではギド・ブルクシュタラー (ニュルンベルク)を獲得した。リーグ序盤で5連敗に始まり最下位に沈むなど最悪のスタートを記録した。3バック起用などで一時はV時回復を見せるも、ブンデスリーガは10位に終わり、ヨーロッパリーグを逃した。ヨーロッパリーグはベスト8でアヤックスに敗れて敗退した。 2017-18シーズン、32歳のドメニコ・テデスコを監督に就任させた。夏の新戦力として、フランクフルトからバスティアン・オツィプカを、FCナントからアミーヌ・アリを獲得した。また、テデスコはマックス・マイヤーを司令塔ポジションにコンバートさせ、見事成功させた。リーグ戦においてはシーズン通算18勝9分け7敗という結果を残し、中でも、11月に行われた第13節ドルトムント戦では、4点差のビハインドを跳ね返し、奇跡のドロー決着にさせた。これらの出来事により、クラブは、リーグ順位2位で4シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権を手にした。 2019-20シーズンは監督にデイヴィッド・ワグナーが就任。2019年12月時点で3位に立ち、前半戦を8勝3敗6分けの5位で終えるなど、上々の滑り出しを見せていたが、多くの負傷者の存在や対戦相手からの分析が進んだ後半戦以降は、2020年1月17日のボルシアMGを2-0で下したのを最後に勝ち星から遠ざかり、6月7日の1.FCウニオン・ベルリン戦を1-1のドローで終え、1993-94シーズン以来となる27年ぶりのリーグ戦連続未勝利数がクラブ史上ワーストとなる12試合にまで伸び、未勝利記録を樹立した。その後も最終節のSCフライブルク戦も0-4と大敗し、順位こそ前半戦での大きな貯金もあり、前シーズンから2つ上がった12位で終えたが、後半戦だけの成績に限れば1勝10敗6分け(7得点37失点)の成績だった。同シーズン終盤の絶不調に加え、かねてより懸念されていたチームの財政事情が、2019新型コロナウイルスの影響により更に悪化。その為、クラブはシーズン終了後にノルトライン=ヴェストファーレン州から4000万ユーロ(約45億円)の借り入れを発表した。 2020-21シーズンは開幕節でFCバイエルン・ミュンヘン戦に0-8で敗れると、第2節のヴェルダー・ブレーメン戦も1-3で敗れ、同日ワグナー監督を解任。更に監督を目眩く交代させるなど、激動のシーズンに終始。2020年11月4日に行われたDFBポカール2020-2021 1回戦・1.FCシュヴァインフルト05戦で4-1と快勝し、同年2月5日に行われたDFBポカール2019-2020 3回戦・ヘルタ・ベルリン戦 (3-2)以来となる公式戦での勝利となった。しかし、リーグ戦初勝利は2021年1月に入ってからで、2勝目も4月に入ってからという、歴史的大低迷に喘いだ。同月21日のアルミニア・ビーレフェルト戦で0-1で敗北し、最下位決定での降格となった。
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