フィクションの中の彗星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 23:47 UTC 版)
彗星はSF作家や映画製作者には人気のある題材であるが、氷の天体と言うよりも燃えている天体のように誤って描写されることも多い。フィクションの中のハレー彗星については、「ハレー彗星」の項を参照。 ジュール・ヴェルヌの『彗星飛行』(1877年)は、手ごろな彗星によって太陽系を旅行する、ビクトリア朝時代の想像による小説である。 H・G・ウェルズの『彗星時代』(1905年)は、彗星の尾の蒸気がどのようにして世界中にユートピアのような社会を作り出すかを描いた物語である。 トーベ・ヤンソンの『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』は、ムーミンの世界が燃えるような彗星に驚く様子を描写している。 アーサー・C・クラークの小説『2061年宇宙の旅』は、ハレー彗星への有人ミッションの物語が詳しく書かれている。 グレゴリー・ベンフォードとデイヴィッド・ブリンの合作小説『彗星の核へ』(1987年)の中では、多国籍のチームがハレー彗星の核を掘り抜いて氷に囲まれた居住地を作る。 笹本祐一の『星のパイロット2 彗星狩り』では、彗星を地球の衛星軌道に乗せて宇宙開発に必要な水資源を確保しようという計画と、その主導権を賭けて彗星への到達を競う宇宙船レースが描かれる。 野尻抱介の『クレギオンシリーズ アンクスの海賊』では、木星型惑星が形成されなかったために太陽系よりはるかに多数の彗星が存在する星系を舞台に、零細(恒星間宇宙船1隻)運送業者の冒険が描かれる。 また、彗星が地球へ衝突する(または衝突しそうになる)という状況を描いた作品も多数存在する。 小説 カミーユ・フラマリオン『此世は如何にして終わるか』 ラリー・ニーヴンとジェリー・パーネルの合作『悪魔のハンマー』 グレゴリー・ベンフォードとウィリアム・ロツラーの合作『シヴァ神降臨』 ビル・ネイピアの『天空の劫罰』 アーサー・C・クラークの『神の鉄槌』 岩倉政治の『空気のなくなる日』 映画 『メテオ』 『アステロイド』 『ディープ・インパクト』 『フィッシュストーリー』 『ドント・ルック・アップ』 テレビドラマ 『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」 『ウルトラマンメビウス』第16話「宇宙の剣豪」 『暴れん坊将軍II』第131話「夜空燃ゆ! 呪いのほうき星」 『暴れん坊将軍IX』第19話「江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」 アニメ 『君の名は。』架空のティアマト彗星が1200年ぶりに地球に接近する中で、物語が展開されていく。 『Charlotte (アニメ)』架空の長周期彗星「シャーロット彗星」が少年少女にもたらす特殊能力をめぐる物語が描かれる。 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』地球に対する新たな脅威として、宇宙を席巻し星々を侵略する白色彗星帝国が描かれる。 『スーパーマン』(アニメ、「磁気望遠鏡」) 『ストラトス・フォー』 『タイムパトロール隊オタスケマン』(最終回) 『機動戦士ガンダム』主人公のライバルであるシャア・アズナブルの通称が「赤い彗星」である。
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