フィクションの中の冒険者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 14:14 UTC 版)
フィクションの中では、冒険小説の主人公やピカレスク小説(悪漢小説)の主人公が存在することがある。冒険小説もさまざまな出会い、遍歴を通して、富や恋愛、戦いなどの出来事が織り成されていく。冒険者は、実に現実的であったり、貧困に陥ったりしていて、金銀財宝に目がなく、時にはそれを得るためには陰謀や詐欺も辞さないというメンタリティをもつことも少なくない。スペインの悪漢小説は、15世紀半ばにその起源を発しているとされる。『ラサリーリョ・デ・トルメスとその幸運と逆境の生涯』は、ヨーロッパ中に大きな影響を与えたといわれる。18世紀には、こうしたスペインの文学モデルを元に富や栄光、幸福を追い求め、因習的な道徳の殻を破り、冒険心にあふれ不道徳な主人公を配した冒険小説が数多く執筆されるようになった。 またヴィクトリア朝時代の道徳の中には、しばしばお金のための結婚といった不道徳的な輩も許容されるようなところがあったのもこれとつながりがあるといってもよいだろう。
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