ドイツ語圏のレシピ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 22:20 UTC 版)
グラウビュンデン州の様々な干し肉料理、ドライビーフ、コッパ、プロシュット、調理したハム エルプラーマグロネンのアップルソース添え レシュティのパセリ添え ツォップ (Zopf) エルプラーマグロネン(Älplermagronen、アルプスの牧夫のマカロニ):牧夫がアルプスの山小屋でマカロニ、ジャガイモ、タマネギ、ベーコン細切れ、溶かしたチーズなどの手元にある食材で作った質素な一品料理。伝統的に、野菜やサラダの替わりにアップルソースを添えて供される。 ベルナープラッテ(Bernerplatte、ベルン風プレート):、舌やバラ肉、テールを含む様々な部位の食肉をゆでて、ザワークラウトやゆでジャガイモなどの付け合わせを添えて供される一品料理。 ツュルヒャー・ゲシュネッツェルテス(Zürcher Geschnetzeltes、チューリッヒ風薄切り肉):この料理はレシュティを添えて供される。 レシュティ(ローストしたジャガイモ):ハッシュブラウンに似た、この簡単なジャガイモ料理は、伝統的にドイツ語圏スイスのお気に入りとされている。スイスのドイツ語圏とフランス語圏の境界に仮想的境界を「レシュティ溝」と呼ぶが、フランス語圏でも食べられている。 エメンタール・アプフェル・レシュティ(Emmentaler Apfelrösti、エメンタール風のリンゴレシュティ):古くなったパン、リンゴ、砂糖といった日常の食材を使い簡単に調理できるため、大変人気がある料理である。このレシピは、エメンタールチーズの原産で有名なベルン州エメンタール(エメン渓谷)で考案された。 フォッツェル(Fotzel):この料理の名前の由来は不詳である。Fotzelの意味は引き裂いた紙片であるが、バーゼルの方言で不審人物を意味する。固くなったパンを薄切りにして、小麦粉少々を混ぜた溶き卵を吸わせ、バターを引いたフライパンで両面を焼いたもの。塩味の場合には、溶き卵に塩コショウと刻みチャイブを加え、盛り付ける際にコショウを振りかけてレタスを添える。一方甘口の場合には、切ったパンをあらかじめバターで焼いてから溶き卵を吸わせ、再度バター焼きにして、盛り付る際にシナモンシュガーやジャムを添える。固くなったパンを使うことができるため、パンを捨てない習慣の主婦に最適のレシピである。かつては軍隊での給食における定番料理でもあった。 リーツ・カシミール(Riz Casimir、カシミール風ライス):カレーソースのライスと豚挽き肉と、パイナップル、バナナ等のトロピカルフルーツ、サクランボ、時に干しブドウを添えた料理。1952年に最初にモーベンピック ホテル&リゾートの国際チェーンにより供された。 ツォップ (Zopf) :スイスには何十という種類のパンがあるが、ツォップは生地を三つ編みにして焼いたもので、典型的な日曜日向けのスイス名産品である。 ビルヒャーミューズリー(Birchermüesli):オーガニック、自然食品の先駆者である医師マクシミリアン・ビルヒャー=ベンナー(1867-1939)が発明した。 Tirggel:チューリッヒの伝統的なクリスマスビスケット。小麦粉と蜂蜜で作る、薄く、固く、甘い菓子である。
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