トウミョウとは? わかりやすく解説

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とう‐みょう〔タウミヤウ〕【唐名】

読み方:とうみょう

「からな(唐名)2」に同じ。


とう‐みょう〔‐ミヤウ〕【灯明】

読み方:とうみょう

神仏供えるともしび。昔は油を、今はろうそくなどを用いる。みあかし


とう‐みょう〔‐メウ〕【豆苗】

読み方:とうみょう

エンドウ若芽食用中国料理使われる

豆苗の画像

豆苗

(トウミョウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 15:29 UTC 版)

豆苗(とうみょう)
(えんどう類) トウミョウ 茎葉 生[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 112 kJ (27 kcal)
4.0 g
食物繊維 3.3 g
0.4 g
3.8 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(43%)
340 µg
(38%)
4100 µg
チアミン (B1)
(21%)
0.24 mg
リボフラビン (B2)
(23%)
0.27 mg
ナイアシン (B3)
(7%)
1.1 mg
パントテン酸 (B5)
(16%)
0.80 mg
ビタミンB6
(15%)
0.19 mg
葉酸 (B9)
(23%)
91 µg
ビタミンC
(95%)
79 mg
ビタミンE
(22%)
3.3 mg
ビタミンK
(267%)
280 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
7 mg
カリウム
(7%)
350 mg
カルシウム
(3%)
34 mg
マグネシウム
(6%)
22 mg
リン
(9%)
61 mg
鉄分
(8%)
1.0 mg
亜鉛
(4%)
0.4 mg
(4%)
0.08 mg
マンガン
(53%)
1.11 mg
他の成分
水分 90.9 g
水溶性食物繊維 0.2 g
不溶性食物繊維 3.1 g

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

豆苗(とうみょう、ドウミャオ)はエンドウの若菜。本場である中国では、大きく成長したエンドウの若い葉と茎の先端を摘んだもので、中華料理の高級食材だったが、日本市場では主に水耕栽培で発芽させたスプラウト状態のエンドウが根付き、またはカットされて販売されている[3]。特有の風味があり、β-カロテンをはじめとするビタミン類が豊富なのが特徴[3]英語名はSnow peas leaf[3]。学名はPisum sativum L.。

歴史

豆苗としてエンドウの若菜を食べるようになったのは中国で、収穫される量も時期も限られるため、一部の高貴な人やお正月などの特別なときにしか口に出来ない希少品であった。日本に豆苗が登場するのは1970年代の日中国交回復以降である。1995年頃から、植物工場で豆を発芽させた状態の豆苗が栽培されるようになると、年間通して安定生産が可能となり、一般野菜として家庭にも浸透するようになった。特に2008年リーマン・ショック以後、豆苗の需要は急速に伸びている。

栄養

豆苗は、可食部100グラム (g) あたりの熱量が31キロカロリー (lcal) で[3]β-カロテンを100 g当たり4700マイクログラム (μg) と豊富に含む。これはホウレンソウ100 g当たりのβ-カロテン量4200 μgの約1.119倍に相当する。その他にもビタミンEビタミンK葉酸ビタミンCも豊富で、β-カロテンを含めたこれらの栄養成分は一般的な緑色葉物野菜(ホウレンソウ、小松菜春菊ニラ)の含有量を上回る。

食べ方

ほのかなエンドウ豆の香りと甘味、シャキシャキとした食感が特長。油との相性がよく、風味と食感を活かして炒め物が最も向いている[3]。さっと茹でた後にスープ和え物[3]、生でドレッシングをかけてサラダにも使われる[3]アクが少ないため、下ゆで等の必要はなく、そのまま炒め料理に使ったり、電子レンジで加熱しておひたしなどにも使える。

再収穫

根が付いた状態で販売されていることが多く、その場合は可食部を切り取った後の根の部分を、受け皿となる浅い容器などに入れ、水にひたして明るい日陰に置くと脇芽が伸びて再収穫できる[3]。豆から近いところに脇芽が2本ほどあるので、再収穫したい場合はこれらの脇芽が残るように切るとよい。季節や栽培条件にもよるが10日から2週間前後で茎が20 cmくらいに再成長する。ただし脇芽や豆自体が持つ養分を使い果たし、雑菌が繁殖するなどのトラブルも生じやすいため、3回目以降の再収穫はうまくいかないことが多い。豆の発芽には酸素が必要なので受け皿には豆が水をかぶらない程度に給水し、最低でも1日に1度は水を換えるのがコツである。なお、製品によっては、パッケージに再収穫の方法が書かれている[4]

栽培

現在、日本で最も流通している根付きの豆苗は植物工場水耕栽培される。そのため、農薬を一切使わずに栽培できる。また、天候に左右されず安定的な栽培が可能で、他の葉物野菜価格が高騰した場合にも通常と変わらない価格や品質で流通する。2011年11月には山梨県北杜市に国内最大の豆苗専用植物工場ができた。

脚注

  1. ^ 日本食品標準成分表2015年版(七訂)”. 文部科学省. 2017年1月28日閲覧。
  2. ^ 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会報告書』(レポート)厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養指導室、2014年3月https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114399.pdf2017年1月28日閲覧 
  3. ^ a b c d e f g h 主婦の友社 2011, p. 243.
  4. ^ 身近な食べ物を栽培・採集して発見した「豆苗の永久ループ」とは”. DIAMOND online (2020年5月22日). 2020年5月22日閲覧。

参考文献

外部リンク


トウミョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/18 16:26 UTC 版)

中国野菜」の記事における「トウミョウ」の解説

漢字豆苗マメ科エンドウ若芽

※この「トウミョウ」の解説は、「中国野菜」の解説の一部です。
「トウミョウ」を含む「中国野菜」の記事については、「中国野菜」の概要を参照ください。

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