スーパーコンピュータセンター
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「日本のスーパーコンピュータ」の記事における「スーパーコンピュータセンター」の解説
Comparison (June 2011年6月)最高速度(Tflops)国TOP500のコンピュータの台数17590 アメリカ合衆国 255 33860 中国 61 8162 日本 26 1050 フランス 25 826 ドイツ 30 350 ロシア 12 316 韓国 4 275 イギリス 27 2012年6月に気象庁の数値予報部門は清瀬市のコンピュータシステム運用と気象衛星センターで第9世代(NAPS9)の日立SR16000/M1 スーパーコンピュータ(IBM Power 775)の運用を開始した。システムは2台のSR16000/M1の432論理ノードクラスタで構成され、それぞれのノードは4台の IBM POWER7 (3.83 GHz)プロセッサと128GBのメモリで構成される。システムは(水平方向2 km と垂直方向が60層で9時間後までの予測)高分解能の地域気象予測モデルを1時間毎に行う。2018年6月からは第10世代の数値予報システム(NAPS10)の稼働を開始している。 東京工業大学のGSIC センターは最高性能が2,288 Tflopsで2011年6月に世界で第5位に入ったTSUBAME 2.0 スーパーコンピュータを備える。東京工業大学とNECとHPの共同によるもので、HP Proliant とNVIDIA Tesla プロセッサの両方を使用した1,400 ノードを備える。 タンパク質の分子運動シミュレーションを目的とした専用ペタスケールスーパーコンピュータである理化学研究所のMDGRAPE-3は東京の郊外の埼玉県和光市の理化学研究所の先進計算通信センターに備えられる。4,800以上の専用設計のMDGRAPE-3 チップと同様にIntel Xeon プロセッサも備える。しかしながら、専用の目的のコンピュータであるため、Linpackのベンチマークを必要とするTOP500には入っていない。 次の大規模なシステムは日本原子力研究開発機構の富士通製のPRIMERGY BX900 スーパーコンピュータである。それは大幅に遅い200 TFlopsで、2011年時点で38位だった。 歴史的に東京大学の天体力学計算用のGravity Pipe (GRAPE) システムは最高速度64 Tflopsだったが専用計算処理ユニットを使用しておよそMFLOPS毎の費用がおよそ$7ドルで費用とエネルギー効率に優れていたので1999年にゴードン・ベル賞を受賞した。 DEGIMA(コンピュータクラスタ)は高度に費用とエネルギー効率の優れた長崎大学先進計算機センターのコンピュータクラスタである。階層的なN体問題のシミュレーションに使用され、最高性能は111 TFLOPSでエネルギー効率は1376 MFLOPS/Wである。ハードウェアの総額はおよそUS$500,000(当時の為替レートでおよそ\3800万円)だった。 ITERの国際核融合研究センターである日本原子力研究開発機構は1.52-PFLOPS のスーパーコンピュータ (現在は 442 TFLOPSで運転)を六ヶ所村で運用する。システムはヘリオス(別名 六ちゃん)と呼ばれ、 4410 bullx B510 計算ブレードで構成され、核融合シミュレーション計画に使用される。 千葉県柏の東京大学情報技術センターは2012年4月に1.13-PFLOPS supercomputer system (Oakleaf-FX)の運用を開始した。システムは京の市販版である富士通のPRIMEHPC FX10でSPARC64 IXfxプロセッサの4,800台の計算ノードを備え6次元の メッシュ/トーラス接続で接続される。
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