スペシャル・アーキタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 10:09 UTC 版)
「BEAST BIND 魔獣の絆 R.P.G」の記事における「スペシャル・アーキタイプ」の解説
前述のルールブックやサプリメントに収録されたアーキタイプの他に、各種イベントでチラシとして配布されたり、雑誌の記事として公開された「スペシャル・アーキタイプ」が存在した。下記のスペシャル・アーキタイプのうち「執行者」「召喚獣」「忍者」「魔女」「マッドサイエンティスト」「決闘者」「強化人間」の7種は、後にゲーム・フィールドのゲーム情報誌『ゲーマーズ・フィールド別冊 井上純弌の世界』に再録されている。これらスペシャル・アーキタイプの多くは、他のTRPGとのコラボレーションを強く意識しており、相互の干渉による市場の振興を狙っていたといえる(「日本最後のオリジナルTRPG」の節も参照)。また、「人間に身をやつした魔物」という作品本来の設定には収まりきらぬ実験的な作品もあり、本ゲームシステムの可能性に対する意欲も伺える。 鎧(ヨロイ) : 井上純弌自身の代表作『天羅万象』に登場する巨大人型兵器。1999年夏のコミックマーケットで配布。本家の『天羅万象』のPCである「ヨロイ乗り」ではなく、立場は「ヨロイ」であることが特徴。 魔女と猫 : 小さな店と使い魔の猫を持つ魔女。システムデザイナー藤浪智之の作品である『ウィッチクエスト』を意識したアーキタイプ。このアーキタイプのみ、添えられたイラストが佐々木亮のものである。1999年のJGCで配布された。 殺戮者 : 『ブレイド・オブ・アルカナ』の悪役を本ゲームの魔物として翻案したもの。『ゲーマーズ・フィールド』4thSeason Vol.1に掲載された。データ作成は遠藤卓司が行っている。 執行者 : 宇宙から来た武装司法官。宇宙刑事シリーズやウルトラシリーズなどのオマージュ。M2社のPBM情報誌『ディスカヴァリー』61号に掲載。 召喚獣 : 特定の主に召喚され付き従う魔物。『マジック:ザ・ギャザリング』、『ポケットモンスター』などを意識しており、火炎系の「赤」と植物系の「緑」の二種類が配布された。1999年冬のコミックマーケットで配布。 化狐 : 恩返しのために人里に出てきた妖狐。『ディスカヴァリー』62号に掲載。 マッドサイエンティスト : 常識を超越した狂的科学者。『ディスカヴァリー』64号に掲載。 忍 : 現代の闇に生きる忍者。『ディスカヴァリー』66号に掲載。 人形使い : 『深淵』の魔族の使徒。スザク・ゲームズのゲーム情報誌、『別冊FSGI』第5号に掲載。このときの記事は『深淵』とのコラボレーションであり、同一のお題をそれぞれのシステムでどう表現するかというものであった。データ作成は朱鷺田祐介が行っている。 決闘者 : 人間アーキタイプ。倒した魔物をカードに封じ、そのカードでゲームを行う術士。『デュエルファイター刃』や『遊☆戯☆王』が主なモチーフである。2000年夏のコミックマーケットで配布。 R.E.L.I.C. : 人間アーキタイプ。古代文明の危険な遺跡を封印する調査員。『ブルーローズ』(朱鷺田祐介デザインのTRPG)、あるいはそのイメージ元である『スプリガン』が主なモチーフである。スザク・ゲームズのゲーム情報誌『TRPG:サプリ』1号に掲載。 強化人間 : 人間アーキタイプ。人体改造や特殊な訓練で、潜在能力を限界まで引き出された人間。『装甲騎兵ボトムズ』など諸作品における強化人間、あるいは『高機動幻想ガンパレード・マーチ』が主なモチーフである。2000年冬のコミックマーケットで配布。 風水師 : 人間アーキタイプ。風水術で周囲の運気を操る魔術士。サプリメント『ミレニアム』の追加ルールに基づき、周辺環境のデータを操作する能力を持つ。『TRPG:サプリ』2号に掲載。 転生者 : 人間アーキタイプ。転生しながら前世の記憶を武器に戦う。『輪廻戦記ゼノスケープ』をモチーフとする。『TRPG:サプリ』3号に掲載。 機動警察 : 人間アーキタイプ。対魔物の武装をした警察官。『仮面ライダーアギト』の「仮面ライダーG3」が主なモチーフとされる。2001年夏のコミックマーケットで配布。公式サイトでファンからアイデアを募集した企画でもあり、投稿者もクレジットされている。 転校生 : 人間アーキタイプ。突如として学校に現れ、破天荒な言動で波乱をもたらす。『特命転攻生』が主なモチーフとされる。『TRPG:サプリ』4号に掲載。
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