シャーラタンズ・トリビア
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「ザ・シャーラタンズ」の記事における「シャーラタンズ・トリビア」の解説
シングル「ジ・オンリー・ワン・アイ・ノウ」のB面に収録されているインスト曲「Imperial 109」の曲名は、第二次世界大戦中の日本軍戦闘機「キ109」からとられている。 ファーストアルバムからの先行シングル(サードシングル)のA面は当初、大多数のバンドメンバーの意見により「ポーラー・ベア」でほぼ決まっていた。実際に、同曲でテスト盤がプレスされた。しかし、ブラント1人が猛反対したため、同曲は却下され、結局「ゼン」がサードシングルとなった。バージェスの後談によると、ブラントは「ポーラー・ベアー」がシングルになるならバンドを辞めると言った。 シャーラタンズは、1980年代末期〜1990年代初頭に英ミュージックシーンを賑わしたマッドチェスタームーブメントのバンド群では、全英チャートで第1位を獲得した唯一のバンドである。 アルバム『サム・フレンドリー』が米国でリリースされた当時、 英国で発売された同アルバムからの一連のシングルとは別に、米国のみで「スプロストン・グリーン」がシングルとしてリリースされた。これは、同アルバムのプロモーション用にラジオ向けシングルとしてリリースされたため市販はされていないが、プロモーションビデオは制作されている。同曲は、プロモシングル用に別バージョンが用意された。プロモシングルのメイントラックである「Sproston Green - Remix edit」は、後にセカンドアルバムをプロデュースしたフラッドによりリミックスされたものである。また、このリミックスバージョンは後に、シングル「ウィアドー」のB面に「US version」としてフルカットで収録された。ベストアルバム『メルティング・ポット』に収録されている「スプロストン・グリーン」は「US version」となっているが、厳密にはフルカットのものではなく短く編集されている(ただし、フラッドがリミックスしたバージョンであることに変わりはない)。同プロモビデオは、DVD『ジャストルッキン1990〜1997』で聴視することができる。 また同様に、アルバム『ビトウィーン・10th・アンド・11th』が米国でリリースされた時も、 米国のみで「何も見たくない(原題:I Don’t Want to See the Sights)」がシングルとしてリリースされた。これも市販はされていないが、プロモーションビデオは制作されている。このプロモシングルには「This U.S. Mix」と「That U.S. Mix」というバージョンがあり、アルバムで聴けるバージョンとは異なる。ちなみに、このプロモビデオでは「This U.S. Mix」が使われている。また「何も見たくない」と「ウィアドー」の米国バージョンのビデオ(英国バージョンと二つある)は、ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」のプロモビデオを手掛けたサミュエル・ベイヤーが監督した。ブラントの弁によると「ウィアドー」の米国バージョンのビデオは、 英国バージョンのものよりも3倍の制作費がかかったらしく、それにもかかわらず本人は英国バージョンの方を気に入っていた。これらのビデオは、DVD『ジャストルッキン1990〜1997』で聴視することができる。 セカンドアルバム『ビトウィーン・10th・アンド・11th』は、前作が全英チャートで初登場第1位を記録したにもかかわらず、同チャート最高位21位という不遇な結果に終わった。しかし、ミッドウイーク(週の中間集計)チャートでは4位にランクインしていた。 シングル「オーヴァー・ライジング」にはインストバージョンがあり、公式にリリースされている。このインストバージョンは、1992年に英国でリリースされたコンピレーションアルバム『Volume』の第3弾『Volume Three』に収録されている。バージェスの後談によると「オーヴァー・ライジング」自体は、ミックスダウン終了時点で14バージョンあったらしい。また、それらは区別がほとんどつかないものであったとのこと。インストバージョンはその14バージョンのうちの1つと思われる。 1993年に『Hot Licks』というブートレグのライブCDが発売された。内容は、セカンドアルバムのリリースに合わせて行われたツアーの1公演を収録したもの。日本ツアーのライブであると書かれることもあるが、実際は1992年4月の英国ツアーのライブ音源である。その理由は、日本ツアーにおいて、後年に「キャント・ゲット・アウト・オブ・ベッド」のB面に収録された「Out」と「You're Not Very Well」がメドレーで演奏されたが、同ライブCDでは「Out」が演奏・収録されていないためである。バンド非公式の海賊盤とされているが、実際はバンド側が所属のレコードレーベルを通さずに、海賊盤のように見せかけて自主的にリリースしたもののようである。リリース当初は、日本にある英系大型輸入盤店でも普通に売られていた。ライン録音のため音質はクリアーだが、ベース音などの低音が弱く、ライブサウンドの醍醐味には欠ける。 1995年に発表されたコンピレーションアルバム『Help』に「Time for Livin'」という曲で参加している。『Help』はボスニア紛争に巻き込まれた子供たちに捧げられたチャリティーアルバム。同曲は米ファンクバンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのカバー曲。ミックスはケミカル・ブラザーズが担当した。シャーラタンズ名義の作品だが、実際はシャーラタンズからはバージェス、マーク・コリンズしか制作に関与していない。 アルバム『テリング・ストーリーズ』に収録の「ノース・カントリー・ボーイ」が、1997年公開の英映画『トゥエンティーフォー・セブン』(監督・脚本:シェーン・メドウズ、主演:ボブ・ホスキンス)の劇中曲として使用されている。『トゥエンティーフォー・セブン』は、英国ノッティンガムを舞台に、ボクシングジムを立ち上げた中年男とボクシングに目覚める落ちこぼれ少年たちとの間で繰り広げられるドラマを描いたドキュメントタッチの映画。 1999年発表のアルバム『アス・アンド・アス・オンリー』の裏スリーブに手書きで記されている曲目の「フォーエヴァー」の部分に、カタカナで「ミッシェル」と書かれているが、これは当時入籍したばかりだったバージェスの妻の名前である。ちなみにミッシェルはアメリカ人であり、これはバージェスが米国に移住した理由の1つでもある。現在は離婚し、バージェスは英国に在住している。 2003年に発表されたコンピレーションアルバム『Hope』に「We Got to Have Peace」という曲で参加している。『Hope』はイラク戦争に巻き込まれた子供たちに捧げられたチャリティーアルバム。同曲は米ソウルシンガー、カーティス・メイフィールドのカバー曲。 2007年に英DJ・プロデューサーのマーク・ロンソンにより「ジ・オンリー・ワン・アイ・ノウ」がカバーされた。このカバー曲はマーク・ロンソン名義の全曲カバーアルバム『Version』に収録されている。同曲のボーカルはゲスト参加の英ポップシンガー、ロビー・ウィリアムズ(元テイク・ザット)。2007年6月にグラストンベリー・フェスティバルで行われたロンソンのライブには、ウィリアムズではなく、バージェス本人が飛び入り出演し、ボーカルをとった。 アルバム『シンパーティコ』に収録の「ブラッケンド・ブルー・アイズ」が、2008年公開のSF映画『ジャンパー』(監督:ダグ・リーマン、主演:ヘイデン・クリステンセン)のエンディング曲として使用されている。 アルバム『モダン・ネイチャー』に収録の「レット・ザ・グッド・タイムス・ビー・ネバ―・エンディング」はシングルとして発売されなかったものの、PVが制作された。撮影地は大阪で、2015年の来日公演の場面や大坂城、道頓堀、商店街を歩くメンバーの映像などが使われている。同PVはバンドのユーチューブ公式チャンネルで公開されている。
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