コーラスライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 13:54 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2022年12月)
|
『コーラスライン』(A Chorus Line)は、1975年7月25日に初演されたブロードウェイ・ミュージカル。マイケル・ベネットの原案・振付・演出、マーヴィン・ハムリッシュの音楽による。
舞台はブロードウェイの劇場で、コーラスラインのオーディションに参加するダンサーたちを描く。「コーラスライン」は稽古時に舞台上に描く「線」を指し、コーラス担当で役名が付されないキャストたちが、ダンスなどで越えて前面へ出てはならない「線」である。メインキャストとコーラスを隔てる象徴ともなっている。
1975年の初演から1990年4月28日の千秋楽まで6137回公演して当時最長のロングラン公演記録となり、1976年のトニー賞で最優秀ミュージカル賞をはじめ9部門を獲得した。ブロードウェイでは『CATS』に抜かれるまで最長のロングラン記録であった。制作に1年を費やした。
2006年10月5日からブロードウェイの・ショーエンフェルド劇場 (Schoenfeld Theatre) でリバイバルされ、759回公演して2008年8月17日にクローズした。
2006年バージョンはオーディションの模様がドキュメンタリー映画として撮影され、日本で2008年10月に『ブロードウェイ♪ブロードウェイ〜コーラスラインにかける夢〜』として公開された。
1986年、2009年と2011年に来日公演が行われた。
日本では劇団四季が1979年9月24日に初演し、以来断続的に上演される同劇団の歴史的に重要なレパートリーの1つである。日本版上演にあたり演出家の浅利慶太は、台本の1行1行全てについてマイケル・ベネットから解説された。初演の舞台稽古にベネットも訪れた。
ストーリー
N.Y.ブロードウェイ。幕が上がると、新作のためのオーディションの真っ最中。新進演出家ザックの元に集まった大勢のダンサーの中には、ザックの元恋人・キャシーの姿もあった。彼女はかつてスポットライトを浴びたこともあるもののハリウッドに進出して挫折、一からやり直すつもりで再びブロードウェイに戻ったのだった。
厳しいオーディションに合格したとしても手に入るのは「コーラス」、つまり無名の端役。「君たちはスターを彩る額縁、誰も僕の目を惹いてはいけない」とザックに宣告され、それでもダンサーたちはたった8人の採用枠に残るために自分のすべてを賭ける。「君たち自身を知りたい」というザックの問いかけに、躊躇しながらも赤裸々に自分の人生について語り始める。
ミュージカルナンバー
- I Hope I Get It
- I Can Do That
- At the Ballet
- Sing!
- Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love (Montage)
- Nothing
- The Music and the Mirror
- Dance: Ten; Looks: Three
- One
- What I Did for Love (愛した日々に悔いはない)
- One (Reprise)
楽器編成
- REEDS:
- I. Alto Saxophone, Flute, Piccolo, Soprano Clarinet, Alto Flute
- II. Alto Saxophone, Soprano Clarinet, Bass Clarinet, E♭ Sopranino Clarinet, Flute
- III. Tenor Saxophone, Oboe, English Horn, Soprano Clarinet, Flute
- IV. Baritone Saxophone, Bassoon, E♭ Contralto Clarinet, Flute, Soprano Clarinet
- Trumpet & Fluegelhorn I, II, III
- Tenor Trombone I, II
- Bass Trombone
- PERCUSSION:
- Timpani, Xylophone, Vibraphone, Bass Drum, Bell Plate, Bell Tree, Bells, Drums
- Harp
- Contrabass & Electric Bass
- Guitar & Banjo
- KEYBOARD:
- I.Piano, Electric Piano, Celesta
- II.Electric Organ, Electric Harpsichord
逸話
- 原題 "A Chorus Line" につく冠詞の 'A' は、新聞の劇場欄で先頭に記載されることを期待して付け加えられた。
- 作者は、ウォーターゲート事件に対する反発からこのミュージカルを製作、汚れたヒーローではなく、正直なマイノリティ(端役)を描いた。
- ストーリーの途中、オーディションを受けるダンサーたちが語った告白の一部は、実話を元にして取り入れたものである。
- 代表曲の「One」は、日本ではキリン一番搾り生ビールのCMなどで使用された。
- 1980年代から1990年代にかけて、西武ライオンズの選手全員が観覧に来るのが名物だった。
パロディ
関連項目
コーラスライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:04 UTC 版)
「ラ・ママ新人コント大会」の記事における「コーラスライン」の解説
ライブの間に挟まれている新人ゴングショーコーナー。ライブのチラシに書かれている主要出演者(後述の一本ネタ及び準一本ネタコーナーの出演者)と違い、ネタ披露中に観客(主に会場全体のうち5〜10人)が「つまらない」と判断して手を挙げたら強制的に場内が暗転し、ネタを終了させられてしまう。発足当時は現在のような事前オーディションがなく、素人同然の「キワモノ」的な芸人が多数出演していた。コーナー名は植竹公和がブロードウェイミュージカルの「コーラスライン」を見てそこから取った。なおこのコーナーと準一本ネタコーナーは渡辺だけでなく(格上の)主要出演者も観覧するようになっており、渡辺から、もしくは出演者同士で様々な提案やアドバイスがなされたりもする。 爆笑問題はデビュー初舞台で強制終了させられることなくネタをやりきり、終演後に太田プロダクションにスカウトされるという逸話を残している。ただしその後は途中終了することもあったようで、一度最初に出た田中が登場してから台詞を発しただけで5人が手を挙げて強制終了させられた事もあり、その後太田がダメ出しをして喧嘩になったという。 また、変わった芸人も登場する事があり、爆笑問題は著書やラジオでたびたび名前を出して披露している。一番有名なのが「一匹竜」という年配(太田の話によると72歳)の芸人で、赤ん坊の扮装で「オギャー」「苦しいよお」「やめて母ちゃん僕を堕ろさないで」といった、おそらく胎児を表現したようなネタの一人コントを披露し、すぐに手を挙げられ終了させられている。ちなみに「関根&優香の笑うお正月2006」で語った所によると、太田はネタ見せ終了後に「私とコンビを組まないか?」と誘われたが、あまりにも怖かったので丁重に断ったという。また、ライブに紛れてお笑いファンのような青年が来たらしいが、極度の緊張でライブ直前に逃走したらしい。太田はこうしたインパクト狙いのキワモノ的芸人を「テレビ出たいくせにテレビでやれないようなひどいネタやって、それで『俺たちはテレビ出てる奴らより過激な事やってる』って自己満足してる、どうしようもないダメ芸人ばかり」と批判している。 なお、この他には出演者が普通にネタを披露する「一本ネタ」と観客の評価(拍手の大きさ)でその回の出演者中一番面白い者を決めて表彰する「準一本ネタ」のコーナーがあり、コーラスラインから始まって成績のいい者は準一本ネタ→一本ネタへと出演コーナーが昇格する(状況次第で降格もあり)システムである。出演コーナーのランクの変動は基本的に渡辺と観客の判断で決められる。 基本的な全体の流れは準一本ネタ→一本ネタ前半→コーラスライン→一本ネタ後半→エンディングとなっている。 一本ネタは安定して見られるネタで持ち時間も長め。 準一本ネタは一本ネタより持ち時間が短くなっているほか、上記のように全員のネタを披露した後に、観客の評価でその回の優勝者が決められる。 コーラスラインで強制終了にならずに最後までネタをやりきれれば、主要出演者と共にその回のエンディングコーナーに出演できる。出演者の今後の出演予定やDVDなどのグッズ販売といった告知が行われるほか、一発ギャグや小ネタが披露される事もある。
※この「コーラスライン」の解説は、「ラ・ママ新人コント大会」の解説の一部です。
「コーラスライン」を含む「ラ・ママ新人コント大会」の記事については、「ラ・ママ新人コント大会」の概要を参照ください。
「コーラスライン」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- コーラスラインのページへのリンク