グラム陰性菌 [Gram-negative bacteria]
グラム陰性菌としては腸内細菌科の細菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ、ペスト菌、肺炎クレブシエラ、エドワードジエラ、プロテウスなど)のほかに、コレラ菌などのビブリオ属、エロモナス属、緑膿菌、百日咳菌、レジオネラ、ピロリ菌、さらに淋菌、髄膜炎菌などのナイセリア属やリケッチア、クラミジアなど多くの病原細菌があり、酢酸菌などの発酵細菌や海洋細菌(海水中)の多くもグラム陰性菌である。
とくにグラム陰性菌の細胞壁に含まれるリポ多糖は菌体内毒素として種々の免疫・薬理活性(発熱作用、血管内血液凝固作用、血圧降下作用など)をもっているので、グラム陰性菌感染症で化学療法剤の投与によって、細菌が死滅したあとその菌体が破壊され、細胞壁のリポ多糖(内毒素)が放出されると、治療が困難なエンドトキシン・ショック(内毒素ショック)をおこすことがある。
グラム陰性菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 19:23 UTC 版)
グラム陰性菌(グラムいんせいきん、英: gram-negative bacteria)とは、グラム染色においてクリスタルバイオレットによる染色が脱色される細菌の総称[1]。グラム染色では対比染色として通常はサフラニンがクリスタルバイオレットの後に加えられ、全てのグラム陰性菌は赤あるいは桃色に染色される。これに対してグラム陽性菌ではクリスタルバイオレットは脱色されず、紺青色あるいは紫色に染色される。
- ^ a b Salton MJR, Kim KS (1996). Structure. in: Baron's Medical Microbiology (Baron S et al, eds.) (4th ed. ed.). Univ of Texas Medical Branch. ISBN 0-9631172-1-1
- 1 グラム陰性菌とは
- 2 グラム陰性菌の概要
- 3 治療法
グラム陰性菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 20:31 UTC 版)
β-ラクタマーゼ非生産性の以下の菌。インフルエンザ桿菌、淋菌、髄膜炎球菌、大腸菌、プロテウス菌、サルモネラ菌
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グラム陰性菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/29 01:03 UTC 版)
インフルエンザ菌、モラクセラが多くみられる。次いでクレブシエラ菌(肺炎桿菌)、大腸菌、緑膿菌などが散見される。レジオネラ菌は頻度が高いとはいえないものの、セフェム系抗生物質が効かず、重症化しやすく注意を要する。
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「グラム陰性菌」の例文・使い方・用例・文例
- 多形性のグラム陰性菌
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