クリシュナ・パンデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 21:47 UTC 版)
「ガイア・ギアの登場人物」の記事における「クリシュナ・パンデント」の解説
声:弥生みつき メタトロンのメンバー。宇宙に上がったアフランシを収容した貨物船スパシアス号のクルーで、宇宙で最初にアフランシに接触したうちのひとり。サイド2のスペースコロニー、ヘラスのスラムの出身であり、そのことを恥じている。周囲に笑顔を見せたすぐ後に他人を怒鳴りつけたり殴ったりするような大人しかいない環境で育った。 黒髪を二つ編みにした褐色の肌の、瞳が大人のように鋭いハイティーンの少女。いくつもの民族の血を引く混血の少女で、その血が彼女に並外れた造形の美を与えている。純粋な白人の象徴であるアフランシとは対照的な存在。何分の一かはインド系の血も入っており、特にインド風に育てられたりヒンドゥー教を教えられたりしたわけではないが、日頃からサリーを着たり、瞑想に入るときにおぼえたヒンドゥー教の神々の名前を唱えたりする。 クリシュナは、スペース・コロニーに来てまで旧世紀時代のような生活を送る自分たちの環境を根本的に改善するにはメタトロンの活動による世直しが必要だと信じていたが、マハのウル・ウリアンと接したことで、それはどうやら違っていたようだと思い至った。もちろんウルの論法を全て信じたわけではないが、一面の真理はあると感じたからである。 自分を救助した敵のウル・ウリアンとの数度の関わりを因縁があると思い込むことで自分を誤魔化し、彼と関係を持つ。それは慕っていたアフランシが自分を通して別の女性=エヴァリー・キーを見ていた事への当てつけでもあった。そして流されるままにウルの潜入捜査に同行したルーバン亭でかつての仲間たちとの銃撃戦に巻き込まれ、その直後にはマハのクルーに言われるままに撃った弾が仲間たちの乗るエア・フォース1を撃墜してしまう。 その後、終始そっけない態度で本心を見せないウルの事も信頼することができず(ウルの方は単に経験不足で何を言えばいいのかわからないだけだったのだが)、結局彼の元を去ることになる。そして行く当てもなくヨーロッパの原野をさまよい、飢えて力尽きかけていたところをエヴァリーに保護された。そこに彼女を慕うジョー・スレンが捜索に来て、ともにアフランシたちとの合流を目指す。自分を純粋に愛するジョーに安らぎを見出すものの、その直後にジョーはウルと戦って戦死する。絶望した彼女は、自分とのあまりの境遇の違いからエヴァリーに対して激しく嫉妬し、思わず偽名を使っていた彼女の素性を拘束していたウルに暴露してしまう。ウルの侮蔑を買いながらも解放された彼女は、ひとりアフランシの本隊にたどり着き、全てを報告した。そしてメタトロンからも去ることになった。 ラジオドラマ版 インドの血を引く混血の少女。ヘラスで最も貧しいといわれるグレンツェ地区出身で、占い師のエントーに育てられた。メッサー・メットはそこでの幼馴染。父はすでに死に別れ、母は優しいだけの父に愛想をつかして幼い頃家を出て行ったという。貧困による苦しい生活経験から社会を変えたいと思い、メタトロンに参加した。 シャア・アズナブルに強い憧れを持ち、初対面のアフランシに「シャア閣下」と呼びかけて戸惑わせ、マドラスにたしなめられた。立ち居振る舞いからシャアを連想させるアフランシに対しても、次第に恋愛感情を抱き始める。しかし、小説版とは違い、アフランシはクリシュナに恋愛感情を持っておらず、アフランシへの想いは彼女の一方的なものだった。 彼女に一方的に好意を寄せて強い執着を見せるウル・ウリアンに対しては、最初は脅迫まがいに強引に関係を持たされたが、その上辺の凶暴さとは裏腹の孤独を見抜き、次第に心を通わせるようになった。度重なる運命の出会いに「出会い方さえ違っていれば」と心を開いて行き、最終的には彼を愛するようになる。 最終決戦の日、ウルに一旦は逃がされるが自らの意思で戻り、アフランシとの対決に敗れたウルの最期を看取る。ミサイル爆撃後、その生死は不明である。
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