ビジャン・マハ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 16:56 UTC 版)
ビジャン・ダーゴルが直接統括するマハの組織のことで、地球に駐留しているホンコン・マハなど他のマハの組織と区別するための呼称。 ダーゴルは、愚民による絶対民主制の上に胡坐をかいて安穏としている連邦政府を緊張させて人類を未来永劫に存続させるためには、常に存在する敵が必要で、そのために自分たちの手で敵を創造しなければならないと考えていた。その敵こそが彼の率いるビジャン・マハであった。ダーゴルの直属の部下のウル・ウリアンは、自分たちは人類を永遠に存続させることしか考えておらず、この目的は基本的にメタトロンと同じだが、方法論が違うと語る。彼は「メタトロンは愚民どもの混濁そのものの集合体で、美学というものがない。美学、あるいはモラルはあらゆる面で必要なことで、メタトロンは組織が成長していく過程でいつの間にかミニ連邦政府のようになってしまい、頭は硬直し、身体は未熟なものになってしまった。組織が巨大になったために、いろいろな人間の意見を調整して、最大公約数的な決定をするようになった。だから人類の事も地球の事も任せられない」と断定した。ウルはまた「人類は人を選別しなければならない時代に入っていて、それはメタトロンも同じ。『シャア・コンティニュー・オペレーション』などメタトロンの白人至上主義はあからさまであり、クリシュナ・パンデントのような(東洋の血が入っている)人間も参加しているのは組織が成長する過程での妥協に過ぎない」と切り捨てた。 メタトロンの策動を排除した後、ダーゴルは連邦からマハを組織ごと独立させるつもりだった。
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