クリシュナとの戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 05:25 UTC 版)
『バーガヴァタ・プラーナ』によると、ルクミニーはクリシュナとの結婚を望んでいたが、クリシュナを嫌っていたルクミンは妹を強引にチェーディ国の王シシュパーラと婚約させた。しかしルクミニーとシシュパーラとの結婚式の日、クリシュナはルクミニーを略奪し、クシャトリヤの軍を次々と撃退して逃走した。ルクミンは軍を率いてクリシュナを追いかけ、一騎打ちを挑んだ。ルクミンがクリシュナを挑発しながら3本の矢を射ると、クリシュナはすぐに6本の矢でルクミニーの弓を破壊し、8本の矢で戦車を牽く4頭の馬を、2本の矢で御者を射殺し、さらに3本の矢で戦車の軍旗を切り裂いた。それでもルクミンは反撃するために弓、棍棒、投槍、矛、剣、槍、盾など、様々な武器を手にしたが、そのたびにクリシュナの放った矢によって破壊された。最後にルクミンはクリシュナの剣によって殺されそうになったが、ルクミニーがクリシュナにすがりついて助命を求めたおかげで生き永らえた。ルクミンは縛り上げられ、彼の軍勢はクリシュナの軍の攻撃で壊滅した。そのあと、ルクミンは彼を憐れんだバララーマによって解放されたが、屈辱に打ちひしがれたルクミンはクリシュナに敗れた場所に都市ボージャカタを創建し、クリシュナを殺して妹を連れ戻すまで王都クンディナプラ(Kuṇḍinapura)に帰らないと誓った。『マハーバーラタ』や『ハリヴァンシャ』でも同様の物語が語られている。
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