クリシェ・ヴェール
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クリシェ・ヴェール(フランス語:Cliché verre:ガラス印刷版の意味、ドイツ語では Glasklischeedruck または Diaphanradierung)は写真技術の創成期の19世紀に発明された印刷技術の一つで、写真と版画の結合した技術である。19世紀の半ばにフランスで一時流行し、また後年この技法を試みる芸術家も現れた。
- 1 クリシェ・ヴェールとは
- 2 クリシェ・ヴェールの概要
クリシェ・ヴェール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 15:18 UTC 版)
「ブルーノ・シュルツ」の記事における「クリシェ・ヴェール」の解説
1920年頃に制作されたシュルツの版画集『偶像讃美の書』はクリシェ・ヴェールという写真版画技法が導入されている。 フランス語で「ガラス陰画(ネガ)」を意味するこの技法は19世紀半ばに考案され、主にバルビゾン派の画家が多用した。その制作プロセスは、ガラスに黒色ゼラチンを塗り、その膜をニードルで削って図柄を描き、その原版に写真の感光紙を重ねて現像するというものである。 手間がかかるが仕上がりはエッチングに似ているためフランス国外へ伝播することは殆どなく、20世紀に入ると技法自体が忘れられていった。そのようなクリシェ・ヴェール技法をシュルツは独学で会得する。 クリシェ・ヴェールについては、和南城愛里「ガラス版画について」加藤有子編『ブルーノ・シュルツの世界』(成文社、2013)に詳しい。
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