キューピーの一大ブームとは? わかりやすく解説

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キューピーの一大ブーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:21 UTC 版)

ローズ・オニール」の記事における「キューピーの一大ブーム」の解説

詳細は「キューピー」を参照 1908年にはオニール名声不動ものとする奇抜なキャラクターキューピー生まれた。もともとオニールデビュー当初から羽の生えた赤ん坊モチーフをよく描いていた。人気雑誌『レディーズ・ホーム・ジャーナル』の編集者エドワード・ボック(英語版)はこの妖精たち目を付け子供向けイラストレーション主人公にするよう提案したオニール依頼こたえて1909年クリスマス号に韻文ストーリー付けた絵物語キューピーたちのクリスマス浮かれ騒ぎ (The KEWPIES' Christmas Floric)」を寄稿した。これが「キューピー」の初出となったキューピー (Kewpie) の名はローマ神話愛の神キューピッドから取ったのである大勢キューピーたちはみな頭の先の髪がとがった赤ん坊のような姿をしており、いたずら好きだ善意の塊で、困っている人を助けてくれる。オニールは「ぽっちゃりした小さ妖精一種で、頭にあることといえば、楽しくやると同時に親切でいる方法教えたいということだけ」と説明している。続いて『ウーマンズ・ホーム・コンパニオン(英語版)』や『グッド・ハウスキーピング(英語版)』にも一回ページコミック作品掲載されキューピーはたちまち人気となった1917年には全米各紙サンデー・コミックス英語版)(新聞日曜版連載漫画や一コマ漫画(「キューピー・コーナー」)の連載始まったオニールによってアメリカ人の「愚直ひょうきん、気の良さ冒険心達観、そして博愛心」を体現させられキューピー国民的な「ドリーム・チャイルド」となった。 「キューピー時代 (Kewpie Craze)」と呼ばれたブームすさまじく漫画イラストレーションから生まれたキャラクター文化として、ミッキーマウスに取ってわられるまで最初にして最大の成功例だったといわれる紙人形絵本とどまらずポストカード便せん食器日用品服飾インテリアなど大量キャラクター商品作られた。もっとも人気集めたのはキューピー人形である。1912年ニューヨーク問屋ボークフェルト& Co.オニール契約交わしドイツ陶器会社J・Dケストナービスク・ドール製造依頼したオニール現地工場訪ねて生産監修した。ドイツでは様々なサイズ人形作られたが、第一次世界大戦起きると生産拠点米国国内移り、コンポジション・ドール(英語版)やセルロイド製の人形作られた。キューピー人形アメリカのみならず日本オーストラリアなど他国にも広まったオニール人形発売にあたって著作権商標権保持してロイヤルティーを取る先見の明持っていた。それまで著作だけでも2万ドル年収得ていたが、キューピーから得られ収入は約150ドル上った1915年当時男性平均年収700ドル以下に過ぎなかった)。ブーム最盛期には世界一裕福な女性イラストレーターだった。 億万長者となったオニールボヘミアン的なライフスタイル追求した。ボニーブルックの実家増築しグリニッチ・ヴィレッジワシントン・スクエア公園面したアパート部屋買い入れコネティカット州にも豪勢な邸宅築いてカラバ侯爵城」と名付け、チャールズ・キャリル・コールマン(英語版)から カプリ島の「ナルシス邸」を相続したワシントン・スクエアアパート芸術家サロンとなったオニールモデルとした Rose of Washington Square という歌が作られ、同題で映画化された(『ワシントン広場薔薇英語版)』)。1922年カラバ侯爵城へ移ってからも芸術家友人知人招いてパーティー開いたばかりか、客を何年でも好きなだけ滞在させて生活の面倒を見た。その中には舞踏家テッド・ショーンマーサ・グレアム作家のウィッター・ビナー(英語版)やシャーロット・パーキンス・ギルマン英語版)がいる。

※この「キューピーの一大ブーム」の解説は、「ローズ・オニール」の解説の一部です。
「キューピーの一大ブーム」を含む「ローズ・オニール」の記事については、「ローズ・オニール」の概要を参照ください。

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