最大の成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/30 16:31 UTC 版)
フリムルが書いたオペレッタは大半が1920年代の作品である。1924年に生まれたのが『Rose-Marie』である。作詞家のオスカー・ハマースタイン2世とオットー・ハーバック、そして作曲家のハーバート・ストサートとの合作であるこのオペレッタは世界的なヒットとなり、「The Mounties」や「Indian Love Call」など、劇中歌からも広く知られるようになったものがある。ストーリーに殺人を取り入れたことは、当時のオペレッタやミュージカル作品としては画期的であった。 『Rose-Marie』の成功後も2つのヒット作が続いた。ブライアン・フッカー(英語版)とウィリアム・H・ポストが作詞を手掛けた1925年の『The Vagabond King』、そしてアレクサンドル・デュマ・ペールの『三銃士』を原作とし、P・G・ウッドハウスとクリフォード・グレイ(英語版)が作詞を行った1928年の『The Three Musketeers』である。他にも、フリムルは1921年と1923年には『Ziegfeld Follies』に参加している。 1930年代になるとフリムルは多くの映画に音楽を書いた。そうした場合、過去の作品から歌を流用することもしばしばあった。『The Vagabond King』、『Rose-Marie』並びに『The Firefly』はいずれも映画化され、フリムルの音楽が少なくとも数曲は使用された。『三銃士』は原作の小説が幾度となく映画化されたにもかかわらず、オペレッタ版が映画となることは一度もなかった。1930年、フリムルはジャネット・マクドナルド主演の映画『魅惑を賭けて(The Lottery Bride)』のために新しいオペレッタを作曲した。同時代のアイヴァー・ノヴェロ同様、フリムルは時に楽曲が感傷的で空虚であると冷やかしを受け、ありきたりであるとたびたび言われていた。また、古臭いという批判も受けた彼の作品には旧世界の情緒を見出すことが出来る。フリムルの最後の舞台ミュージカルとなったのは1934年の『Music Hath Charms』であった。1930年代に入り、フリムルの音楽はブロードウェイでもハリウッドでも時代遅れとなってしまったのであった。
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