カンフークラブと関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 22:37 UTC 版)
「熱拳カンフークラブ」の記事における「カンフークラブと関係者」の解説
北風カン太郎(きたかぜ カンたろう) 本編の主人公で小学4年生。常日頃からカンフーで頭がいっぱいな良くも悪くもカンフー馬鹿。その熱心さが時に仲間との衝突を生んだり、奇行となって周囲の迷惑や嘲笑の的となることもあるが、カンフーに対する執念の徹底ぶりはそうした扱いを物ともしない。 困ってる人を見過ごせない性格でもあり、万坊の『掌』の修業に付き合ったり、子供たちをいじめる雷電を相手に「カンフーをケンカには使わない」というクラブのみんなとの約束をあえて破って立ち向かったりもした。基本的に単純かつお調子者であるが、おじいさんの失踪や熊の出現で狼狽する部員たちにおじいさんの教えを説いて落ち着かせるなど冷静な判断力を見せる時もあった。 妄想癖に近い物を持っており「湖で修業→銭湯だった」「高い山の上で修業→煙突の上だった」「決闘で雷電を殺める→落書きしたシーツに穴を開けた」といったギャグが定番だった。 家族である両親と女子の兄弟(姉か妹かは不明)は、そんな彼のカンフー修業の巻き添えとなる事が多い。 最終シリーズである中国編では記憶喪失に陥るが、身に着けたカンフーの教えだけは本能的に覚えており、過酷な環境や陳の教えの下でその実力をさらに高め『神風拳』を会得した。 矢沢永一(やざわ えいいち) 小学6年生。クラブの最年長で兄貴分的存在。馬式の修業のダサさを理由に真っ先にクラブを辞めると言い出したが、最後には戻ってきて全員一緒に特訓を行うなど、年長者としての責任も果たす。跳ね返りで気の強い性格のため、おじいさんや仲間たちに反発することもあるが、殺人犯にナイフで刺されて出血した時は(実は役者と撮影用の小道具だったが)ショックで気絶するという小心者の一面も見せた。 空万坊(から まんぼう) 小学5年生。肥満体系かつ気弱で鈍い所をバカにされることもあるが、パワーと爆発力は相当の物があり、『掌』修業ではカン太郎との特訓で一番にそのコツを掴み、大会でも格上の強敵を馬式の構えからの攻撃で吹き飛ばすなど、カン太郎以外の部員の中では最も活躍の場面が多い。 大財閥幹夫(だいざいばつ みきお) 小学4年生。クラブで最も小柄で眼鏡、坊ちゃん刈りというインテリ系キャラクターで修行の方法を考案したりもする。礼儀正しく言葉遣いも丁寧で、カン太郎が(ギャグシーンとはいえ)対戦相手に暴言を吐いた時はペコペコと頭を下げていた。大会では作戦を見抜かれてやられたり、格上の相手に手も足も出ず倒されたりと戦績は今ひとつ。家の面子を気にするタイプである。 斉東ミオ(さいとう ミオ) 小学5年生。クラブの紅一点で修業の中で恥ずかしい目に会った時は誰よりも強烈に嘆く。大会では相手の迫力に押されて負けたり、カン太郎を見習ってお尻ぺんぺんをするものの、その尻に拳を食らって敗北したりと活躍は少ない。 阿羅漢之助(あら はんのすけ) 北ノ国小学校の用務員を務める老人でカンフーの達人。中国の少林寺で修業を積んだと思われるが、本人はそこでも用務員をしていただけと語っている。クラブの面々からはおじいさんと呼ばれて慕われており、指導者としての豊富な知識と丁寧かつ的確な教えによってカン太郎たちを導いていく。真面目で温厚な性格だが、永一に暴力を振るったカン太郎に邪な物を感じてクラブから追放したり、自分を頼りきりになってしまった教え子たちをあえて突き放したりと厳しい一面も持っている。時折ドラえもんのコスプレと共にギャグを飛ばしたり、下らないダジャレを外して赤面したりと意外なところでひょうきん者でもあった。 30年前にカン太郎と同じ年頃の息子を亡くしており、それ以来カンフーを教えることからは遠ざかっていた。 大黒彦左衛門(おおぐろ ひこざえもん) 髭面の男性教師でクラブの顧問だが、部員たちを指導することもなく、雪の上から大会の会場まで常に眠ってばかりいる。眠りの深さも筋金入りで、氷柱の破片が体を取り囲むように突き刺さってもまるで介さず眠り続けていた。当然、話にも全く関わらず、扱いも回が進むごとにぞんざいになっていき、コマの隅に小さく描かれるだけになっていった。作中で唯一目を覚ましている場面は大会編の最終回、最終ページの最後の一コマのみであった。
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