ウイリアム・F・レディ
名前::ウイリアム・F・レディ(William F.Readdy)
性別:男
国名:アメリカ
生年月日:1952年1月24日(ロードアイランド州クオンセットポイント)
所属機関:アメリカ航空宇宙局(NASA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-42/ディスカバリー号)(STS-51/ディスカバリー号)(STS-79/アトランティス号)
レディは、3回の宇宙飛行を経験したベテラン宇宙飛行士であり、また次世代の新型スペースシャトルの計画開発責任者でもある優秀な人物です。レディは1974年にアメリカ海軍アカデミーの航空宇宙工学科を首席で卒業、アメリカ海軍の飛行士となり、北大西洋や地中海上で空母の艦載飛行機を操縦していました。1980年には海軍テストパイロット学校を極めて優秀な成績で卒業し、パイロット教官などをつとめた後、アメリカ海軍宇宙司令部に任官しました。
NASAには1986年10月から勤務をはじめ、ジョンソン宇宙センター(JSC)でパイロット教官および宇宙航空工学エンジニアとして仕事に就きました。そして1987年には宇宙飛行士に選ばれています。彼は地上では、宇宙飛行士の訓練士官や安全管理官を務めた他、ロシアのスターシティにある宇宙飛行士訓練センターのNASAの教程責任者なども務めています。普段の彼は、3人の子どものパパで、ヨットや飛行帰読書を趣味にしています。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-42(ディスカバリー号、1992年1月22日打ち上げ)では、ロナルド・J・グレーブ、ステファン・S・オズワルド、ノーマン・E・ザガード、デビッド・C・ヒルマーズ、ロバータ・L・ボンダー、ウルフ・D・マーボルドと同乗しました。
STS-51(ディスカバリー号、1993年9月12日打ち上げ)では、フランク・L・カルバートソン、ジェームズ・H・ニューマン、ダニエル・W・バーシュ、カール・E・ワルツと同乗しました。
STS-79(アトランティス号、1996年9月16日打上げ)では、テレンス・W・ウィルカット、トム・エーカー、ジェイ・アプト、カール・E・ワルツ、ジョン・E・ブラハらと同乗しました。この飛行では、宇宙ステーション「ミール」の乗組員交代があり、ブラハがミールに乗り込む代わりに、シャノン・W・ルシッドがシャトルに乗り地上へ戻っています。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-42(ディスカバリー号)では、シャトルにはじめて国際微小重力実験室(IML-1)が搭載されました。この宇宙実験室では、宇宙の低重力環境での人間の神経組織の働きを調べたり、エビの卵や植物の種などの成長実験、結晶やさまざまな素材の製造などの実験が行われました。レディはミッション・スペシャリストとして数々の実験を行っています。
STS-51(ディスカバリー号)では、最新技術を使った通信衛星「ACTS」と、宇宙の星の起源や構造を調べる極紫外線スペクトル探査衛星「ORFEUS-SPAS」が射出されました。このうちORFEUS衛星は6日後に再回収されています。また、宇宙の天文台「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」の修理の予行演習として、船外活動(EVA)が行われました。レディはパイロットとしてシャトルの操縦を行いました。
STS-79(アトランティス号)は、ロシアの軌道衛星ステーション「ミール」と4度めのドッキングを行いました。この時ミールには3.5トン以上の生活用品や科学器材などが運び込まれ、ジョン・ブラーアがミールに乗り込みました。またアメリカの女性宇宙飛行士シャノン・ルシッドがミールでの半年間の生活を終えて地球に帰還しました。レディは船長(コマンダー)として乗組員の指揮にあたっています。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-42(ディスカバリー号、1992年1月22日打上げ)では8日と1時間12分、STS-51(ディスカバリー号、1993年9月12日打上げ)では9日と20時間9分、STS-79(アトランティス号、1996年9月16日打上げ)では10日と3時間18分、宇宙に滞在しています。
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