アカデミー賞受賞とその後の活躍とは? わかりやすく解説

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アカデミー賞受賞とその後の活躍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 07:00 UTC 版)

ジェームズ・キャグニー」の記事における「アカデミー賞受賞とその後の活躍」の解説

1942年にキャグニーは、「ブロードウェイの父」と呼ばれた作曲家俳優興行師ジョージ・M・コーハンの伝記映画ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』に出演する当初製作側のワーナーは、この役にフレッド・アステア考えてたようだが、キャグニーはワーナー説得してこの役を得、見事なダンスと歌を披露した第一次世界大戦中愛国心アメリカン・スピリット賞賛したこの映画は、第二次世界大戦中世相マッチし興行的に大ヒット記録しただけでなく、キャグニーに最初で最後アカデミー主演男優賞ニューヨーク批評家協会男優賞もたらす事となった。 彼はこの映画を後の自伝で「最も好きな映画だった」(中でも映画後半ホワイトハウス階段を、タップ踏んで下りてくるシーンが一番のお気に入り)と語っており、ギャングスターとして名を馳せた自身がその自伝では自らを『Song & Dance man』と称している。 その後演技派俳優としても活躍するうになるラオール・ウォルシュ監督の『白熱』(1949年)では、マザーコンプレックス異常性格者の凶悪なギャング演じたが、母親仲間殺され復讐のために脱獄しついには石油タンク火を放って爆死するに至るまでの狂気すれすれ演技観客魅了する一方、その暴力描写の凄まじさは議論をよんだ。ただしキャグニー自身はこの作品演技に満足できず、翌1950年同種ギャング映画明日別れ接吻を』を最後にギャング映画から遠ざかるになったその後のキャグニーのギャング演技としては、1920年代大歌ルース・エッティング出世時代描いた情欲の悪魔』(1955年)で、愛人ルース芸能界売り込むため手練手管繰り出した実在ギャング、マーティ・スナイダー役が挙げられるドリス・デイ演じたルース執着するキャグニーの演技もまた強烈な執念感じさせるもので、当時存命であったスナイダー本人からも賞賛されたという。 1950年代には他にも、軍隊映画の『ミスタア・ロバーツ』『栄光何するものぞ』、怪奇映画先駆的俳優ロン・チェイニー伝記映画千の顔を持つ男』など、多彩な作品で、主演助演別な印象的な演技見せた最後映画主演は、ビリー・ワイルダー監督風刺コメディワンツースリー』(1961年)で、当時冷戦最前線西ベルリン舞台に、コカ・コーラ社社長令嬢社会主義者ドイツ青年と恋に落ちたことで騒動振り回されるコカ・コーラ西ベルリン支店長コミカル演じたワイルダー撮影中、キャグニーが簡単な説明だけで監督演出意図を素速く理解し、常に的確な演技見せたことで、そのプロフェッショナルぶりに感嘆させられたことを、自叙伝語っている。 1967年に『アリゾナ勇者』のナレーション最後に引退発表その後は『ラグタイム』に特別出演して警察署長演じた以外は、故郷ニューヨークのスタンフォードビルで50年以上連れ添ったとともに悠々自適の生活を送っていた。1986年3月30日心臓発作のため死去86歳。

※この「アカデミー賞受賞とその後の活躍」の解説は、「ジェームズ・キャグニー」の解説の一部です。
「アカデミー賞受賞とその後の活躍」を含む「ジェームズ・キャグニー」の記事については、「ジェームズ・キャグニー」の概要を参照ください。

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