アカデミー賞受賞拒否
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 08:17 UTC 版)
「マーロン・ブランド」の記事における「アカデミー賞受賞拒否」の解説
1972年の『ゴッドファーザー』ではマフィアのドン、ヴィト・コルレオーネを演じアカデミー主演男優賞に選ばれるが、「ハリウッドにおけるインディアンをはじめとした少数民族に対する人種差別への抗議」を理由に受賞を拒否して話題となった。 授賞式の壇上にはインディアンの服装をしたリトルフェザー(Sacheen Littlefeather)を登場させ、アメリカの映画作品内における人種差別問題、特にインディアンに対する人種差別問題を提議した。 それまでのアメリカの西部劇映画には、白人俳優の演じる史実に即していない外見・風習をしたインディアンが悪役として登場することが多く、長きにわたって誤ったインディアンのイメージを広めてきた。しかし上記のアカデミー賞授賞式における抗議行動をきっかけに、アメリカの映画界がステレオタイプなインディアンを映画に登場させることはほぼ無くなり、また西部劇映画の制作そのものが下火となった。 さらに、インディアンの問題をテーマにしたジョニー・デップ監督作『ブレイブ』には無償で出演した。法外なギャラの一部を自ら設立に関わったAIM(アメリカインディアン運動)の運営資金に充てたこともある。AIM代表の一人だったオジブワ族のデニス・バンクスとは親交が深い。バンクスがレナード・ペルティエらとFBIに追われて逃走中、ロサンゼルスのブランド宅に寄り逃走中である事情を説明したところ、ブランドは逃走資金としての1万ドルと逃走用の車両を提供した。
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