わたり幅
「わたり幅」とは・「わたり幅」の意味
わたり幅(わたりはば)とは、太ももの一番太い部分の寸法をいう。ズボンの太ももの付け根から横に測った幅のことである。そもそも「わたり」とは、太ももの付け根から一番広い部分のサイズを指す。わたり幅は、股上を測る際に基準にした縫い目よりも5cmから10cm下を水平に定規やメジャーなどを使って測る。「まわり」とは違うため、数値を2倍にせず測る注意が必要。内股の合わせ部分から、ももの外側までの直線距離を測る。「わたり幅」と「わたり」は平置きして測った横幅を指すが、「わたりまわり」は太ももの部分を一周測ったサイズを指す。ちなみに、「もも幅」は太ももの付け根と膝から上の中間部分にある寸法をいう。また、そで幅のことを「そでのわたり」という場合もある。ズボンをはいて前の股部分に縦じわの余りが出たときは、前身頃の股幅が長いものと考えられる。ウエスト・総丈・腰まわり・股上・股下・わたり幅・すそ幅の7つの部分を測るのが基本。わたり幅がわかると、平均してそのズボンの太さがわかる。スキニーズボンはせまく、ワイドズボンは広いということになる。そのズボンが、細めなのか太めなのかがよくわかる目安になる。
わたり幅は、あくまで型紙でデザインしているときや補正しているときに重要となる数値である。また、型紙デザインをしているときや、わたり幅の寸法をせまくするときに「何cmせまくする」という数値でのコミュニケーションが必要になる。
自分の気に入っているズボンのわたり幅を知っておくと、ネット通販で買うときの目安になって便利である。事前に定規やメジャーなどでわたり幅をおおよそでも測っておくと、ネット通販で服を買うときの参考になる。その際も、わたり幅はあくまで目安程度で使用。また、さまざまなズボンをそろえて比較することが大事である。ネット通販でデニムを買う場合、自分がもっているデニムのわたり幅を測って参考にすると良い。ネット通販では、ほとんど記載されている「わたり幅」だが、数値にとらわれすぎずに参考として活用することが大切である。
ブランドによって服の細かいサイズは違うため、同じブランドでもデザインによっては細かいサイズは異なる。よって、服を選ぶときは、服の細かいサイズをしっかりと測ることが肝心。また、服のサイズをチェックしてから買うようにすると、きれいに着こなすことができる。サイズがきちんと合った服を着ている女性は、それだけできれいに見える上、おしゃれな感じにもなる。きれいでかわいらしい女性やおしゃれな女性を目指している方は、服のサイズの測り方をしっかりと学んで、自分に合った服を選ぶことが大切である。
着心地よく着るためには、同じわたり幅のズボンをはいても、生地にストレッチが入っているかいないかで着心地が変わってくる。ストレッチ生地の特徴は、肌触りがよく、フィット感に優れているため動きやすい。自分に合わないズボンを選ばないよう正しく測定する方法を理解して、自分のサイズを測ってみることが大事である。ズボンをはいてみて、しゃがみにくかったり、おしりが窮屈な感じだったりするときは、後ろ中心の運動量が足りていないということが推測される。
日本人の平均的な太ももの太さは約55cmである。身長の高さによって差はあるが、だいたい50cmから58cm程度が標準的な太さのようだ。経済産業省が約7000人分のデータからまとめた、日本人の平均的な身体に関するデータによると、20代前半でも54.1cm、20代後半で56.2cm、30代以降は57cm前後となっている。日本人の平均は45cmから50cm程度と紹介しているところもあるが、こちらのデータは信ぴょう性の高い数値である。
「わたり幅」の測り方
わたり幅の測り方は、服を平面に置いて定規やメジャーなどで測る。股下にある十字の縫い目のポイントから脇線までの直線で測る。直線で測ることが重要である。脇線のぶつかるところは、股下からの直線が直角にあたるくらいの部分になる。よって、「わたり幅は太ももの付け根から一周した長さの半分」ということである。型紙で表した場合も同様に、前の部分と後ろの部分をたして2で割った長さが「わたり幅」ということになる。ちなみに、太ももの周囲のことを「わたりまわり」と呼ぶ。わたり幅:ズボンの太もも付け根部分の幅
わたりまわり:太ももの周囲
太ももは、座ったり横に寝たりした状態では測らない。立った状態で測るのが正しいと言われる。太ももを測定するときは、全身が映る鏡の前に立って手を足の横につけ「気をつけ」の状態で測る。そのときに中指の先にあたる場所が太ももの正しい測定場所である。数値にすると、おおよそ太ももの付け根から3cmくらいの場所。付け根のもっとも太い場所にメジャーを巻きつけるのが正しい測定場所になる。わたり幅を測定するときは、全身が映る鏡の前で「お辞儀」をするような体勢で行なう。測定前に確かめた太ももの付け根から3cmくらいの場所に、メジャーを地面と水平に巻きつける。きつく締めつけず、肌にくっつくような状態で測定する。左右で違う太さであることが多い。片足だけではなく、両足を測るようにする。
太ももは食べものの影響などは受けないが、むくみなどの原因で太さが大きく変わる部分である。食事の前後などを気にする必要はないが、少しでも数値を良い状態にしたいのであれば午前中に測るのが適している。測定するときは、毎回その時間帯に行なう必要があるため、自分が無理なく測れそうな時間帯に行なうとよい。太ももの付け根の長さとズボンのわたり幅の関係は、あくまで参考程度に考えるとよい。ズボンのウエストから腰回りのデザインには、さまざまな仕様のものがある。わたり幅の数値が大きい服を着ると、若干せまく感じるものもある。その逆で、小さい数値の服を着ると、ゆったり感じるものもある。そのため、数値で理解するよりも実際に着用して判断することが大切である。
レディースのズボン(ボトムス)を選ぶときに重要なサイズとその測り方として、レディースのズボンを選ぶ際は、服のサイズをきちんと測ること。また、自分の身体のサイズをしっかりと測ってチェックしておくことが大事である。スキニーズボンなのか、ワイドズボンなのかは「わたり幅」によって変わる。自分好みのデザインも大切にしつつ、事前にきちんとしたサイズを測っておくと服の選び方に成功する確率は高まる。試着できないときは服のサイズを必ずチェックし、わたり幅は内股の合わせ部分の横幅を測っておくことが肝心である。
レディースの服を買うときには、基本的に試着してから買うという方が多いが、試着できないケースはネット通販で買うときである。ネット通販は、ブランドの店が近くになくても、好みのブランドの服をかんたんに買えるというメリットがある。試着できない場合は上記と同様に、服をきれいに着こなすために自分の身体のサイズとしっかりとした服の測り方をマスターして、自分に合った服のサイズを選ぶことが重要である。また、選択肢のひとつに、やや余裕をもったサイズを選ぶという方法もある。
加えて、ズボンの各部分のサイズを覚えておけば、わざわざ試着室で試しばきをしなくても自分にフィットするものなのかをおおよその判断はできる。ちなみに、ズボンの各部分とは、ウエスト・総丈・腰まわり・股上・股下・わたり幅・すそ幅の7つのことである。普段はいているズボンのサイズなどを測っておくと、ズボン選びの際にジャストサイズやゆったりめのサイズなど、そのときの欲しいイメージに合わせてズボンを買うことができるようになる。
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