やりまわし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 07:34 UTC 版)
だんじり祭り最大の特徴にして見せ場である「やりまわし」は大阪弁の「やって回す」が転訛したものと「槍を廻す」を言い換えたものとがあると言われる。京都の祇園祭の鉾では、車輪の下に、割った竹を敷いて滑らせる「辻まわし」を行う。祇園祭発展系の、飛騨高山祭の山車は、「戻し車」という進行方向に対して横向きに付けられた車輪を使い、変則の三輪となって角を曲がる。だんじり祭りでは、慎重に角を曲がるのではなく、走りながら直角に向きを変える。その迫力とスピードにおいては、だんじり祭りを上回るものは無いと言える。だんじりを前へ曳く青年団、旋回のきっかけをつくる前梃子(まえでこ・まえてこ)、舵取り役の後梃子(うしろでこ・うしろてこ)、後梃子に合図を送る大工方(だいくがた)、それぞれのタイミングを合わせるのが難しく腕の見せどころである。転倒や衝突の事故が最も多い場面であり、高度な技術を要する事から、速く正確に「やりまわし」を行うには、それぞれの持ち場を受け持つ各団体の息が合うことが重要となる。このため、多くの地域や地区においては、夜間の灯入れ曳行時には合図の視認性が低いことや、路面の状況を把握しにくい等の理由から「やりまわし」を行わない。しかし、深井地区のだんじり祭りでは、夜間の灯入れ曳行時にも、「やりまわし」が行われ、宵宮の夜八町連合パレードは非常に有名で多くの観客が訪れる。他の地域、地区にはみられない深井だんじり祭りのみの特徴である。
※この「やりまわし」の解説は、「深井だんじり祭り」の解説の一部です。
「やりまわし」を含む「深井だんじり祭り」の記事については、「深井だんじり祭り」の概要を参照ください。
やりまわし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 15:34 UTC 版)
春木だんじり祭では全国各地の祭礼において、その山車、屋台が曲がり角を慎重に方向転換するのではなく、勢いよく走りながら直角に向きをかえる。言葉では簡単だが、重さ四トンを超えるだんじりを走りながら操作するのは容易ではない。だんじりを前へ前へと曳く青年団、旋回のきっかけをつくる前梃子、舵取り役の後梃子、後梃子に合図を送る大工方、それぞれのタイミングを合わせるのが難しく腕の見せどころである。速く、正確に「やりまわし」を行うには、それぞれの持ち場を受け持つ各団体の息が合うことが重要となる。
※この「やりまわし」の解説は、「春木だんじり祭」の解説の一部です。
「やりまわし」を含む「春木だんじり祭」の記事については、「春木だんじり祭」の概要を参照ください。
やりまわし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 04:45 UTC 版)
下だんじりの特徴である豪快な「やりまわし」は、曳き綱の付け根を持つ綱元(つなもと)がラインと速度を決め、屋根上の大工方(だいくがた)が指示を出し、台木後方に挿し込まれた後梃子(うしろてこ)を外側へ振って行う。その際、前内輪の前へ前梃子(まえてこ)を当て、様々な曲率に合わせた微調整をし、だんじりの平側に乗車するタカリまたはセミと呼ばれる役が、外側は降車し内側は増員するなどして遠心力に対応し、ブレーキ担当者が必要に応じてブレーキを踏む。 前梃子の担当は左右に1人ずつで、互いの呼吸を合わせることが重要であるため、親友又は従兄弟同士で務めるケースが多い。また、細心の注意を払う危険な役割であるため、禁酒している者も多い。後梃子の担当は20-30人で、後梃子から枝状に伸びた緞子(どんす)や梃子尻を持っている。大工方は主屋根に1人、後屋根に3人程が乗り、前方の進路を監視して団扇を使って(補正する方向の屋根の端を叩く)後梃子に指示を出す。狭い路地では小刻みに指示を出す必要がある。
※この「やりまわし」の解説は、「岸和田だんじり祭」の解説の一部です。
「やりまわし」を含む「岸和田だんじり祭」の記事については、「岸和田だんじり祭」の概要を参照ください。
- やりまわしのページへのリンク