年番・各種運営組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 04:45 UTC 版)
「岸和田だんじり祭」の記事における「年番・各種運営組織」の解説
上記の町会が22町ある祭礼地区内を統括的に運営する必要があり、その代表的な運営組織となるのが「岸和田地車祭禮年番」(きしわだだんじりさいれいねんばん)で、この年番制度は200年以上続いている。毎年9月1日に岸和田市立浪切ホールにおいて「三郷の寄合」を行い、その席で祭の重要事項を決定する。 「三郷」(さんこ)と呼ばれる「中央地区」「浜地区」「天神地区」の3地区から各1町が輪番制で本年番3町となり、本年番3町から各2名、それ以外の19町から各1名が年番に選出され、このうち本年番3町の各1名が年番長(1名)と副年番長(2名)を務める。また、翌年の本年番3町から各1名が年番補佐に選出され、合計28名体制で運営されている。 だんじりの曳行コースは、もともと紀州街道や昭和大通の往復がメインだったが、だんじり同士がすれちがう際に喧嘩等のトラブルが多発していた。昭和中期頃にすれちがいを無くすために曳行コースの一方通行化が実施され、必然的に周回型の曳行コースになると、やりまわしを醍醐味とする祭に変化していった。それに伴って、観客数も増加の一途をたどるようになり、加えて自動車の増加による交通規制の問題なども深刻化するようになった。以降、年番の強化拡大を図ると共に、より安全で円滑な運営を目指して様々な組織が結成され、「祭礼町会連合会」「曳行責任者協議会」「若頭責任者協議会」「若頭連絡協議会」「後梃子協議会」「千亀利連合青年団」といった組織ができた。 これらの自主的な運営組織の他に、観客の誘導や犯罪の取り締まりに関しては警察の協力があり、観光案内などを行うボランティアもみられる。
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