下地車(しもだんじり)
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「深井だんじり祭り」の記事における「下地車(しもだんじり)」の解説
深井北町・深井東町・深井中町西がこの型であり、岸和田型とも言われ、大阪の海沿いの地域の地車にこの型が多い。昭和62年から平成13年までは深井北町だけが下地車で、深井連合で最大のだんじりであった。平成14年に深井中町西が北町より一回り小さな下地車を購入。続いて平成17年に深井東町が新調。大きさは深井北町のものより幅・高さともに数センチ大きく作られている。上地車と比べると大きく重いが、重心が低く、やりまわしをする時の安定度は高い。近年では大型化してきており、新調すると1億円は優に超える。後部にやりまわしや方向転換に使用する後梃子があり、前部にはブレーキの役割をする前梃子がある。破風型の大屋根と小屋根には、鳥衾がついている。
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下地車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 08:46 UTC 版)
岸和田型とも呼ばれる。大阪府の泉州地域、なかでも泉南地域にこの型の地車が多い。大屋根を支える柱が筒柱と舞台柱の二重構造になっているのが特徴で、岸和田城内や紀州街道が通る町曲輪・外曲輪の出入口(現在S字と呼ばれている箇所など)に設けられていた城門を潜る必要から、屋根を上げ下げできる細工を柱に施したことに起因する。腰廻りや屋根廻りに奥行きがあり、精緻な彫刻で埋め尽くされている。上地車と比べると大きく重く、曲がり角を走りながら曲がっていく「やりまわし」時の安定度は高い。新調には1億円以上要する。また、前輪から前へ伸びる前梃子や、後部についているやりまわしや方向転換に使用する後梃子も特徴的である。屋根の鬼板にはたいてい氏神社の神紋が施され、鳥衾がついており、ほとんどが3本である。なかには上地車の特徴でもある獅子の彫刻を施した鬼板もある。 大きいものでは高さが4m近いものもあり、重さも5tにもなる。なお、やりまわしは泉州地方のだんじり祭りではどこでも見ることができ、最近では堺などでも上だんじりに代わりこの岸和田型のだんじりが主流となりつつある。 遠く離れた大阪市鶴見区の諸口地区、東大阪市の六郷地区に下地車を持つところが有り、特に六郷地区では泉州地域模倣のやりまわしや鳴り物で曳行される地区も現れている。
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