上地車(かみだんじり)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 07:34 UTC 版)
「深井だんじり祭り」の記事における「上地車(かみだんじり)」の解説
深井沢町・深井水池町・深井畑山町・深井中町・深井清水町がこの型であり、堺型といわれるものはこの種類に含まれる。大阪府泉州地域以外はほとんどがこの上地車である。重量は比較的軽く、上り坂でも容易に進むことができる。下地車にある前梃子は無く、周りを担い棒と呼ばれる木の梁で囲っているのが特徴。深井連合に所属する上地車の全てには屋根の上に獅噛(ししがみ)と呼ばれる鬼に似た顔をした彫り物がつけられている。獅噛には鳥衾(とりふすま)と呼ばれる3本の角がついている事がある。深井水池町のだんじりは最も大きな上地車として有名。
※この「上地車(かみだんじり)」の解説は、「深井だんじり祭り」の解説の一部です。
「上地車(かみだんじり)」を含む「深井だんじり祭り」の記事については、「深井だんじり祭り」の概要を参照ください。
上地車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 08:46 UTC 版)
泉州地域以外の地車のほとんどは上地車である。泉州地域でも泉北地域では上地車が見られる。地域によりその形態に特徴があり、住吉型(大佐だんじり)・堺型・大阪型・石川型(仁輪加だんじり)・北河内型・大和型・神戸型・尼崎型・舟型・社殿型・宝塚型というように多種多様な型が存在する。屋根の鬼板にはたいてい獅噛や鬼熊と呼ばれる大きな獅子の彫刻が施されている。獅噛ではなく飾目(しかめ)と呼ばれるものや、鳥衾がついている上地車もあるが1本が多い。重量は比較的軽く、上り坂でも進むことができる。一部地域では地車に発電機をのせて大きな電力を確保し、派手なネオンや照明付きの提灯を多数装備することもある。 下地車にある前梃子は無く、周りを「担い棒」又は「張采棒」と呼ばれる木の梁で囲っているのが特徴。この担い棒があるため、「連合曳き」と呼ばれるパレードの際に、地車を担ぎ上げて「ウィリー」させることができる。これを「差し上げ」と言い、これは上地車を使う、河内地域のほとんどの地域で行われている。そのほか、横に揺らす「横しゃくり」や、梃子の原理を用いて「地車(ダンジリ)」を前後に揺らす「縦しゃくり」を行ったり、前後に走らせたりする。これらの曲芸的な技は南河内、堺市の一部などで行われている。とくに南河内で主に使われている「石川型」は重心が高い独特の形態をしているため、これらの技をやりやすいとされている。そのほかにも近年では差し上げの状態からさらに後輪の片方を持ち上げ「一輪立ち」などを行う地区もある。これらの方法でだんじりを曳き回して演技を披露することを「しこり」又は「でんでん」、「追うた、追うた(おうた、おうた)」などと言う。河内長野市や富田林市の一部では、交差点などで地車の後輪を浮かせ、そのままの状態で地車を左右に勢いよく回す「ぶん回し」という高速回転が見物となっている。また、ぶん回しを行う地区の多くは古来から堺とのつながりが深い地域に多く、住吉型(大佐だんじり)や堺型地車を使用している事が多い。なお、これらの行為は地車の彫刻の破損、地車本体の損傷、人身事故等を引き起こすことも少なくない。 泉大津市の大津地区(通称:濱八町)では、互いのだんじりをぶつけ合う「かちあい(かっちゃい)」が名物となっている。兵庫県南東部の一部地域では、だんじりの前輪を上げ、互いの担い棒(片棒)を乗せあい勝負を決める「山合わせ」が見物となっている。 上だんじりに彫り物の一部など下だんじりの特徴を足した折衷型も近年では良く見られる。
※この「上地車」の解説は、「地車」の解説の一部です。
「上地車」を含む「地車」の記事については、「地車」の概要を参照ください。
- 上地車のページへのリンク