房総半島の漁撈用具
名称: | 房総半島の漁撈用具 |
ふりがな: | ぼうそうはんとうのぎょろうようぐ |
種別: | 生産、生業に用いられるもの |
員数: | 2,144点 |
指定年月日: | 1987.03.03(昭和62.03.03) |
所有者: | 千葉県(千葉県立安房博物館保管) |
所有者住所: | 千葉県千葉市 |
管理団体名: | |
備考: | 海女・海土漁具154点,突きんぼう漁具36点,貝突き漁具98点,捕鯨漁具89点,貝採・藻採具29点,陥穽漁具58点,釣漁具383点,網漁具236点,海苔養殖加工175点,漁船・漁船関係109点,船大工・櫓大工180点,漁具製作修理282点,海産加工127点,運搬・交易43点,信仰・儀礼92点,その他53点 |
解説文: | 房総半島の沿岸は、九十九里浜から外房にかけての太平洋に面する海岸と、東京湾岸とに大別され、海岸地形に応じて多種多様な漁撈法が営まれてきた。 千葉県では、明治二十三(一八九〇)年の第三回勧業博覧会に際して『千葉県漁業図解』を編纂し、当時行われていた各種の漁撈技術を細密に図解し、記録しており、今日、漁撈技術史の資料として重要視されている。 この収集は、房総半島沿岸地域の海女・海士、突き・釣・網・捕鯨などの各種漁撈法の用具、船及び関係用具に加えて漁具製作修理、海産加工、信仰儀礼などの用具を網羅的に収集したもので、『千葉県漁業図解』に記されているようなこの地方の伝統的な漁撈技術をよく知ることができる。 安房国の鰒【あわび】は『調【みつぎ】』として平城宮出土の木簡(養老六(七二二)年、天平一七(七四五)年)にも現われているが、このような古い歴史をもつ海女・海士の用具、カジキを突き捕る離頭銛、明治時代にツチクジラを捕った捕鯨用具、東京内湾の貝採具、江戸後期以来著名な九十九里での地曳網などが収集されている。 船では、海士用のアマブネ、海苔採りのベカブネ、見突き漁のキャシャギデンマ、九十九里の地曳船などこの地方の特色ある漁船が含まれている。また、信仰儀礼用具の中には万延二(一八六一)年に玉前【たまさき】神社(夷隅郡大原町)に奉納された大地曳網漁の絵馬や、大漁祝いの美しい祝い着の万祝【まんいわい】(五三点)などもある。 安房博物館が収集したこれらの資料は、房総半島沿岸の漁撈用具を網羅的に収集したもので質量ともに優れて重要である。 |
生産、生業に用いられるもの: | 庄内の米作り用具 庄内浜及び飛島の漁撈用具 徳山の山村生産用具 房総半島の漁撈用具 日向の山村生産用具 明方の山村生産用具 最上川水系の漁撈用具 |
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