徳山の山村生産用具
名称: | 徳山の山村生産用具 |
ふりがな: | とくやまのさんそんせいさんようぐ |
種別: | 生産、生業に用いられるもの |
員数: | 5,890点 |
指定年月日: | 1987.03.03(昭和62.03.03) |
所有者: | 揖斐川町 |
所有者住所: | 岐阜県揖斐郡揖斐川町 |
管理団体名: | |
備考: | 山樵924点,木地屋用具・製品201点,へぎ板打ち・茅葺65点,紙漉用具・製品308点,鍛冶・大工108点,農具1138点,養蚕460点,紡織422点,手仕事用具・製品1005点,狩猟62点,川漁74点,自然物採取91点,運搬403点,服装・飲食578点,出作生活21点,その他30点 |
解説文: | 美濃徳山村は、越前に境を接する典型的な山村で、昭和の初めまではナギハタ(焼畑)が盛んで、トチの実やナラの実を採取して食糧の一部に充て、生活を山稼ぎに依存していた。また、この地域については、早く桜田勝徳著『美濃徳山村民俗誌』(昭和二十六年)が刊行され、民俗学上注目されているところでもある。 この収集は、多目的ダム建設のため、昭和六十二年三月をもって徳山村全村が離村するにあたって、村をあげて収集したもので、谷深い山村の生産や生活の姿をよく示している。山樵・木地屋・紙漉・農耕・手仕事・狩猟・自然採取・衣生活など関係用具を質量ともに数多く収集されているが、なかでももトチの実の採集加工の用具、ナラやカエデの樹幹のシラタの部分を割って細く裂いて籠に編んでいくネギ細工(板細工)、山野に自生するイラクサの繊維を素材とした長着や袋・手拭い、綱、雨乞いの際に川に流した木彫りの面などはとくに注目される。また、明治二十(一八八七)年銘の千歯扱き、慶応元(一八六五)年銘の唐箕【とうみ】、万延元(一八六〇)年銘の千石通【せんごくどお】し、安政二(一八五五)年銘の莚機【むしろばた】、天明六(一七八六)年銘のお講の際に用いられる御飯びつなど在銘の用具も少なくない。 徳山村が収集したこれらの山村生産用具は、美濃地方の山村の生業・生活をよく示すものとして重要である。 |
生産、生業に用いられるもの: | 常滑の陶器の生産用具・製品及び登窯 庄内の米作り用具 庄内浜及び飛島の漁撈用具 徳山の山村生産用具 房総半島の漁撈用具 日向の山村生産用具 明方の山村生産用具 |
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