房総のお浜降り習俗とは? わかりやすく解説

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房総のお浜降り習俗

名称: 房総のお浜降り習俗
ふりがな ぼうそうのおはまおりしゅうぞく
種別1: 風俗習慣
保護団体名:
選択年月日 1994.12.13(平成6.12.13)
都道府県(列記): 千葉県
市区町村(列記):
代表都道府県 千葉県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文: 千葉県房総地方は数社から十数社の神社浜辺集合して浜降りを行う行事集中してみられる房総ではお浜降りは潮踏【しおふ】みなどとよばれ、長生郡一宮町【ちようせいぐんいちのみやまち】の玉前【たまさき】神社では九月十三日上総裸祭りとして知られるお浜降りが行われる。これは祭神である玉依姫たまよりひめ】命が地内の釣ケ崎の浜に上陸しこの地を開拓したという伝承に基づくものであり、九月八日の浜禊ぎ潔斎から始まり、現在では近郊神社九社が集まって踏み行事が行われるのである。このときには神馬による浜駆け行われ巫女舞などが奉納される
 また、夷隅郡大原【いすみぐんおおはら】町では鹿島神社ほか一八社の御輿参加して九月二十三、二十四日に潮踏みが行われる。五穀豊穣大漁祈願する祭りとして天保年間一八三〇四四)から続くとされる祭りで、二十三日には大原地区一〇社の御輿は親神である鹿神社参集し東海地区浪花地区でもそれぞれの地域御輿参集し五穀豊穣祈願した後、一八社が大原漁港集まって大漁祈願をし、浜に出て海中揉み合い踏みをする。
 一方一定の時間置いて定期的に行われるお浜降り行事みられる海上郡飯岡町うなかみぐんいいおかまち】玉崎神社場合は六〇年ごとに、香取郡東庄町【とうのしようまち】宮本東大社では二〇年ごとに、香取郡平潟町熊野神社旭市椎名浦賀神社では一二年ごとお浜降り行ったことが知られている。船橋市三山二宮神社七年祭もそのひとつと考えられる行事で、七年ごとの十一月三日に、近在千葉市習志野市八千代市などから八つ神社参加して大祭が行われ、このうち二宮神社子安神社三代王【さんだいおう】神社子守神社四社御輿幕張浜辺集まり磯出式を行いウブヤあるいはユフネ祭りとよぶ神事を行う。
 房総お浜降りにはこのほか富津市大和田吾妻【あづま】神社馬出し祭りどのように海浜神馬駆けさせたり、御輿海中担ぎ入れ祭礼各地にみられ、また、勝浦市鵜原八坂神社祭礼のように、御輿が浜のお旅所安置された後、新婚男性を海に放り投げる婿いじめの習俗をもつところもある。



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