ぱなましんこうとは? わかりやすく解説

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【パナマ侵攻】(ぱなましんこう)

1989年から1990年にかけて、アメリカ中米パナマ軍事的侵攻行った事件

背景

冷戦中米国事実上庇護の下で、パナマ軍の最高司令官将軍マヌエル・ノリエガ軍事独裁政権にあったパナマは、その政治体制原因中南米孤立深めていただけではなく中南米麻薬ルート温床となっていた。

1989年5月行われた大統領選挙出馬したノリエガ将軍は、選挙落選すると軍隊をあげて選挙無効宣言し独裁体制保持図った
同年1月アメリカ大統領就任していたジョージ・H・W・ブッシュは、パナマ経由麻薬ルート撲滅パナマ民主化掲げており、ノリエガ将軍圧力与えるべく、当時アメリカ管理にあったパナマ運河駐留しているアメリカ軍増派し、反ノリエガ勢力への軍事援助行った
しかしアメリカは、その年にパナマ起きた2回のクーデターへの支援をせず、クーデターあえなく鎮圧される
またノリエガ将軍独裁体制保持するために新たに国家最高指導者」というポスト設け12月15日に自ら就任した

侵攻開始

アメリカは、ノリエガ将軍独裁政治に対して民主主義確保在留アメリカ人保護パナマ運河安全確保ノリエガ将軍逮捕」という目的のもと、1989年12月17日パナマへ大規模な侵攻決定
12月20日、パナマ侵攻作戦「ジャスト・コーズ作戦」が発動され同日未明空軍海軍陸軍からなる57,384人のアメリカ軍パナマ侵攻ノリエガ将軍率いパナマ国家防衛軍と激戦繰り広げる
パナマ軍は旧式兵器戦闘行っていたが、対すアメリカ軍F-117AH-64など最新鋭機を中心とする300機の航空兵力を投入するなど、圧倒的な戦力差でパナマ軍を撃破
開戦後まもなく、首都パナマシティ占領するいたった
しかし当のノリエガ将軍発見できず、以後特殊部隊によるノリエガ捜索展開される
この時に空港監視していたSEALsは、CIA情報ミスで「急遽入った命令により任務放棄して空港突撃小隊半数戦死するなどの失策起こした

パナマシティ占領したアメリカ軍は、先の大統領選挙当選していたものの、ノリエガによって退けられ野党のギジェルモ・エンダラを米軍基地大統領就任させた。

消えたノリエガ将軍アメリカ軍追跡逃れるために在パナマバチカン大使館逃れ政治亡命図った
しかしアメリカバチカン交渉しノリエガ将軍大使館から退去させ、ノリエガ1990年1月31日アメリカ軍投降した

その後

ノリエガアメリカ身柄移送され1992年4月マイアミ麻薬密売容疑などで禁固40年判決を受ける。
またこの侵攻によりパナマ軍は解体され、非軍事的性格国家保安隊再編警察力だけになった




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