けまないのぼんおどりとは? わかりやすく解説

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毛馬内の盆踊

名称: 毛馬内の盆踊
ふりがな けまないのぼんおどり
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 毛馬内盆踊保存会
指定年月日 1998.12.16(平成10.12.16)
都道府県(列記): 秋田県
市区町村(列記): 鹿角市十和田毛馬内
代表都道府県 秋田県
備考
解説文:

毛馬内の盆踊

名称: 毛馬内の盆踊
ふりがな けまないのぼんおどり
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 毛馬内盆踊保存会
選択年月日 1978.12.08(昭和53.12.08)
都道府県(列記): 秋田県
市区町村(列記): 鹿角市十和田毛馬内
代表都道府県 秋田県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文:  秋田県鹿角市毛馬内地区伝承されている盆踊で、毎年八月二十一日から二十三日にかけて、地区内の本町通り舞台に踊られている。
 その起源定かではないが、文化・文政年間一八四-三〇年)に成立した考えられる菅江真澄すがえますみ】の『鄙廼一曲【ひなのひとふし】』に「盆踊大【だい】の坂【さか】ふし」の記事があることから、少なくとも江戸中期からは行われていたことが確認できるその後日中戦争から第二次世界大戦にかけて一時中断するが、戦後復活し、現在に至っている。
 盆踊当日は、通り中央数か所に篝火かがりび】が焚かれ揃い半纏はんてん】姿の地区内の若者たちによる「呼び太鼓」の音により、踊り子篝火囲んで内向き細長い輪を作る踊りは、祖先供養の意味をもつといわれる大の踊り」と、より娯楽的な甚句【じんく】踊り」の二つがあり、最初に太鼓と笛の囃子が付く「大の踊り」が、続いて歌のみによる「甚句踊り」が踊られるのが恒例である。なお、現在はこれらの後に、「鹿角じょんがら」と称してじょんがら節余興として踊りその日盆踊締めくくっている。おそらく、祖先供養踊りである「大の踊り」に、より娯楽的な甚句踊り」が加わり現在の構成になったものと考えられる
 地元で仏の手向けのための踊りであると言い伝えられている「大の踊り」には、かつて歌もあったが、近代になってしだいに歌われなくなり第二次世界大戦以後太鼓と笛のみで踊るという現在の形式になった直径約一メートル長さ約二メートルに及ぶ大太鼓先頭にして、子どもたち踊り続きその後次々と大人踊り手が輪に加わり静かに踊られる。「甚句踊り」は、七・七・七・五の詞章鹿角甚句による踊りで、豊作祈り祝うもの、郷土風物称えるものなど多数詞章がある。歌い手かつては踊りの輪のところどころ入って歌ったが、今では通り中央二か所の定められた場所で歌うようになっている二つ踊りは、いずれも篝火囲んで踊る輪踊で、つねに輪の内側を向いてゆったりとした振りで踊るのが特徴である。
 また踊り手衣装には決まりがあり、男性は黒紋付の裾をはしょり、その下には水色蹴出【けだ】しを付け胴〆【どうじ】めを締めて飾りとしてしごきを結び、白足袋雪駄あるいは下駄を履く女性紋付江戸褄【づま】・訪問着などの裾をはしょり、その下に鴇色ときいろ】の蹴出しをつけ、帯を太鼓結びにし、帯の下腰にしごきを結び、白足袋草履を履く。なお男女とも、豆絞りの手拭いで額を隠すようにして頭を覆いこめかみから前に折り返して口元隠し顎の下で結ぶ、独特の頬被りをする。
 以上のように毛馬内の盆踊は、祖先供養盆踊娯楽的要素踊り加わって今日の姿に至るまでの変遷過程を示すものとして貴重であり、また地域的特色顕著である。


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