かくのだてまつりのやまぎょうじとは? わかりやすく解説

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角館祭りのやま行事

名称: 角館祭りのやま行事
ふりがな かくのだてまつりのやまぎょうじ
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 角館のお祭り保存会
指定年月日 1991.02.21(平成3.02.21)
都道府県(列記): 秋田県
市区町村(列記): 仙北市
代表都道府県 秋田県
備考 9月7~9日
解説文: 角館祭りのやま行事は、九月七日から九日行われる伝承母体である外町【そとまち】(町人居住する地区内町うちまち】に対する)の発展により規模拡張し新たな要素加えてきたとはいえ大筋においては置き山(飾り山)を所定の場所に設けること、各丁内(外町【そとまち】を構成する基本となる単位をいう)に張り番祭り宿)を置いて渉外交渉に当たること、曳き山が丁内の若者主体にして曳きまわされること(明治末期ごろまでは舁き山が見られた)およびその上で囃子が演ぜられることなどでは伝統をよく継承している。それらのいずれにおいても地域的特色顕著であり、手数要する準備もあって九月に入ると祭り気分盛り上がり見せる。
 置き山は、神明社鳥居前成就院薬師堂前通称立町【たてまち】」の十字路の三か所に設けられる往時は各丁内の空き地有力者の庭に設けられたと伝えている。立木利用して棒とし、骨組頂きには必ず目籠用い慣例であり、左右にコブ出っ張りで岩の意)をあしらい中央の山形との継ぎ目を谷に見立てるとともに前面中段ミズヤ水屋)と称している。それらを黒っぽい木綿布で覆い谷間などにはを、ミズヤにはエングレ(野芝)・ネズコ犬黄楊いぬつげ】)を植え武者人形配して仕上げている。
 張り番呼ばれる祭り宿は曳き山出している各丁内にあり、座敷中央天照皇大神天照大神)・薬師瑠璃光如来掛軸掛ける。道に面する中央張り番の表礼を立て・ススキ・エングレ・ネズコを添えて飾る。祭りの期間中年番長などの役員詰めていて丁内を通行する曳き山進行のため交渉に来る他丁の若者相手となったり、承認与えたりする。
 曳き山には、置き山と同じよう木綿布で覆った山形設け等身大武者人形配する神明社薬師堂参詣し囃子奉納する場合をノボリヤマ(上り山)と称し奉納後に曳きまわされる場合をクダリヤマ(下り山)という。八日祭り日などにはそれらが相互に反対方向から進行してきて交叉するその際はノボリヤマに優先権があって道を譲る慣例ながら、双方交渉持たれても決裂した場合には、ヤマブッツケ(山ぶっつけ)におよぶことがある
 この曳き山を曳きまわす場合には、その場に応じて上り山囃子」(ノボリヤマの場合)、「道中下り山囃子)」(クダリヤマの場合)、「けん囃子」「二本竹」(立ち止まっている時)などが奏でられる。また、曳き山止まると、その前方部占め舞台上で囃子あわせて手踊り繰り広げられ、曳きまわし華を添える囃子楽器には横笛大太鼓小太鼓、鼓、スリガネ摺り鉦)および三味線使われる
 この祭りのやま行事には、根底には薬師信仰脈々と継承されているとともに季節の折り目神霊迎え生業発展地域繁栄家族無事息災祈願する心意気うかがえる



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