上り山とは? わかりやすく解説

上り山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/02 06:42 UTC 版)

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画像提供依頼:砂丘の画像提供をお願いします。2018年2月

上り山(あがりやま)とは、京都府京丹後市網野町木津上野にある砂丘。現在は砂の一部を除去して京丹後市立橘小学校(1972年開校)・京丹後市立橘中学校(2015年廃校)・老人ホーム丹後園(1982年開設)などが建っている。近くには木津温泉がある。

発生

弘化4年(1847)1月11日(グレゴリオ暦1847年2月25日)の夜、突然隆起して一晩の内に出来た。大規模な地震が伴わずに、隆起したのが特徴。当時は比高約18メートル。[1]

対応

庄屋はただちに飛脚をたてて宮津藩の役所へ通報した。宮津藩ではその原因を究明しようとしたがわからず、「木津には温泉が出るのだから、硫黄の気が一時にふき出し土地を持ち上げたであろう」との評決であった。

瓦版

この事件が、京の都へも伝わり、さっそく瓦版の記事になった。

「丹後の国に於て一夜の内に山湧出る次第(中略)ここに丹後国竹野郡木津の上の村といへる在郷あり、すなわち組(久美)より網野へ至る往還なり  此地に今年弘化四未の正月十一日の夜半の頃、震動蓄電して大雨車軸を流す。村民胆を冷して驚き怖くこと限りなし。ほどなく夜も明け四方静り、雨止み、空晴れわたるに心安堵でようやく外面に出るに、あにはからんや、高き丘、六丈ばかりの山忽然とあらはれたり。衆人又もや前代未聞の事なりなどと、 その噂遠近に高く聞ゆ、村老の曰く実にや宝永のむかしもかかる例ありて御代豊かに栄えしと聞く、正しく弘化の時にあたりて、世界全く弘く化す豊けき御代のしるしぞと悦び祝うと伝へ開て、そのままここにうつし侍ることになん」

京丹後市立郷土資料館にこの瓦版が収蔵されている。

その後

1927年(昭和2年)の北丹後地震によって、比高約10メートルが陥没し、その余波で東南側一帯の水田が隆起したという。さらにその頂上が削られて、京丹後市立橘小学校、京丹後市立橘中学校に続いて老人ホーム丹後園も出来た。付近を掘ったら温泉がこんこんと湧き出た。老人ホーム丹後園はじめ付近の民家に配湯して文字通り温泉郷が実現した。[2][3]

参考文献

  1. ^ 丹後国竹野郡誌
  2. ^ 奥丹後大震災誌
  3. ^ ふるさとのむかしむかし 網野町教育委員会刊

関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度39分24.2秒 東経134度57分58.6秒


上り山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 16:13 UTC 版)

角館のお祭り」の記事における「上り山」の解説

目的向かって運行している状態の曳山上り囃子演奏している。

※この「上り山」の解説は、「角館のお祭り」の解説の一部です。
「上り山」を含む「角館のお祭り」の記事については、「角館のお祭り」の概要を参照ください。

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