おおぞらとは? わかりやすく解説

おおぞら

分類:人工衛星


名称:第9号科学衛星「おおぞら」/Exospheric Satellite-C(EXOS-C)
小分類:科学衛星
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1984年2月14日
運用停止年月日:1989年7月19日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:M-3S
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)

おおぞらは、地球周辺科学観測目的開発されたもので、たいようきょっこうじきけんにつづく我が国第4番目の地球周辺観測衛星です。中層大気構造と組成解明太陽風(太陽から吹き出す高速プラズマ流)と地球大気影響いろいろな物理現象起こす磁気圏(地球周囲半径約6から7km範囲)の観測なかでもオーロラ観測主目的としています。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?

おおぞら外観図
おおぞら外観

8角柱の箱の四方羽根のような太陽電池パドルがついたような形をしています。大きさは、最大対面寸法109cm、高さ88cmで、重量は207kgです。
「おおぞら」には、11種類観測器がのせられていますが、そのなかには地上15kmから100kmほどの高さの中層大気組成観測する大気周縁赤外線分光観測装置あります。これは、水蒸気炭酸ガスメタンオゾン密度分布観測するために新たに開発され赤外線吸収スペクトル測定装置で、非常に短時間赤外線吸収スペクトル測定することができます
また、地球電磁気環境観測する装置としては、惑星プラズマサウンダーという装置あります。これは衛星から20mの長さアンテナを4本伸ばし、このアンテナから高周波電波電離層中に放射して電離層中に生じさまざまなプラズマ波現象観測するというものです。

2.どんな目的使用されるの?
「おおぞら」にのせられ11種類観測器のうち、5つ観測器は大気環境研究、他の6つ観測器は地球電磁気環境研究のために使用されています。
大気観測では、地上15kmから100kmほどの高さの中層大気中の水蒸気炭酸ガスメタンオゾン密度分布観測します。
電磁気環境観測では、太陽風(太陽から吹き出す高速プラズマ流)と地球大気影響いろいろな物理現象起こす磁気圏(地球周囲半径約6から7km範囲)の観測なかでもオーロラ観測主目的としています。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
おおぞらの観測内容は、1982年から1985年の間に世界的に実施された、中層大気国際観測計画中心課題であり、日本MAP計画中の重プロジェクトでした。また、おおぞらは、極域電離層降下しているオーロラ粒子と、それによるプラズマ波動観測しましたが、この観測プラズマ波動超低周波から高周波わたって、はげしい電波放射発生することがわかりました

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
同じオーロラ観測衛星として、きょっこうじきけんあけぼのあります

5.どのように地球を回るの?
高度865kmから354km、傾斜角75度の楕円軌道です。

参考文献:大林辰蔵監修日本宇宙科学19522001東京書籍





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