『GALACTICA/ギャラクティカ』(2003年版)
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『GALACTICA/ギャラクティカ』(2003年版、以下『GALACTICA』)では、コロニー艦隊第75宇宙空母群所属の空母(バトルスター)。初代艦長はサイラス・ナッシュ代将。現在の艦長はウィリアム・アダマ代将(後に少将に昇任)。副長はソール・タイ大佐。 50年前に勃発した第1次サイロン戦争の際に各コロニーを代表し建造された12隻の宇宙空母(オリジナル・バトルスター)のうち、カプリカを代表する空母である。第二次サイロン戦争勃発時には老朽化のため、近く退役しサイロン戦争関連資料を展示する博物館に改装される予定であった。 その退役記念式典の日、サイロンの奇襲攻撃により第2次サイロン戦争が勃発。各殖民惑星に核爆弾が降り注ぎ、他のコロニアル艦船が軍用オペレーションシステム「コマンド・ナビゲーション・プログラム(CNP)」に仕掛けられたバックドアプログラムによりサイロンのウイルス攻撃を受け、次々に行動不能となり破壊されていくなかで、ギャラクティカはアダマ艦長の方針によりCNPを実行せず、コンピュータネットワークもオフラインにして運行されていたためウイルスの影響を受けることはなかった。 唯一残存するコロニー軍の艦(実際は空母ペガサスを含め2隻)となったギャラクティカは、反撃のため弾薬補給及び修理のため停泊していたラグナー星コロニー軍補給基地で、殖民星から脱出してきたロズリン臨時大統領率いる民間宇宙船団と合流する。その後アダマ艦長はロズリンの説得などにより戦争での敗北を認め、人類として種の存続を優先すべきであるというロズリンの考えに同調。民間船を束ねコボル12コロニーの残存船団の防衛を担い、伝説でコボルを脱出した13部族の内、12コロニーに植民した部族と袂を分かった13番目の部族が向かったとされる伝説の惑星「地球」を目指し出発する。 その後、惑星ニューカプリカでの戦闘でペガサスを失い、ついに最後のコロニアル艦となった後も、長い航海の間に起こった数々の苦難を乗り越え船団を守り抜いた。しかし、元々艦齢50年を超える老朽艦であることに加え、サイロンとの戦闘や大気圏内へのFTLジャンプなど想定外の運用により次第に傷ついていき、やがて艦体構造分解の危機に瀕することになる。事実発覚後、同盟サイロンから生体金属を利用した補修を受けるものの状況は好転しなかった。 サイロン本拠地(コロニー)でのヘラ奪還作戦後、カーラ・スレイスが入力した座標にFTLジャンプを敢行。「地球」到着直後、ついに竜骨が折れ艦体は胴体部を中心に激しく損傷。かろうじて航行は可能なものの、修理もFTLジャンプも不可能となり、コロニアルの人々がテクノロジーを捨て地球に入植することになったことから、ギャラクティカは他の船団の宇宙船とともに放棄されることとなった。 最後は、アダマ提督の乗るバイパーに見送られ、CICに一人残ったファイナルファイブ・サンダースの操縦により船団の他の船と共に太陽へ突入した。なお、ミニシリーズ開始時点で右舷フライトポッドが博物館の展示スペースとしてすでに改装されており、艦載機の発着艦など航空機運用施設としての利用は不可能となっている。
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