《風》の正しい読み方
「風」の正しい読み方
「風」の読み方は、訓読みは「かぜ」であり、音読みは「フウ」である。「風向き(かざむき)」のように訓読みが「かざ」と変化する場合が多々ある。同じく音読みも「屏風(びょうぶ)」などのように「フ」や「ブ」と読むことがある。地名や人名(名字)では特殊な読み方もある。例えば、宮城県栗原町の「一迫西風」は「いちはさまならい」、沖縄県島尻郡の「南風原町」は「はえばるちょう」と読み、名字の「乾風」は「あなせ」「あなじ」「あなぜ」、「西風田」は「あちだ」の読み方がある。
「風」の意味解説
「風」は、空気の流れ・動きのこと。気象学的には、大気の流れのことで、空気が気圧の高い方から低い方へ移動する、ほぼ水平方向の動きを指す。海風やビル風のような規模のものから、季節風、偏西風まで、様々な規模がある。この他、人に対する世間のしきたりや流儀、「名詞+風」の形で、様子・素振り・いかにもそれらしい態度、風習や習わし、また寄席芸人用語では扇子を指す。多くは「風邪」と書くが、鼻・のど・気管などの上気道の炎症性疾患の総称を指すこともある。なぜ「かぜ」と読むのか・理由
「かぜ」の語源は大気の動きを意味する「気(か)」「風(じ)」で、ここから「かぜ」に音が変化し、「風」一字で「かぜ」と読むようになった。「風」の類語・用例・例文
「風」の類語は、「気流」「流儀」「習慣」「傾向」などがある。「風」の使い方は、以下の通りである。
・今日は、北からの冷たい風が一日中吹いている。
・アメリカ出身の私の友人は、日本文化が大好きで、日本風の小物や食器を集めている。
・彼は先日の失言のせいで、最近、部内の先輩たちからの風当たりが強い。
また、「風」という言葉が入った慣用句・ことわざは多く、よく知られているものに以下がある。
・今頃になって謝るとは、一体どういう風の吹き回しだろう。(風の吹き回し:物事の成り行き、はずみ)
・今となっては見る影もないが、彼は数年前まで肩で風を切って歩いていたものだ。(肩で風を切る:肩をそびやかして、得意そうに歩く姿)
・風が吹けば桶屋が儲かる。(ある出来事の影響がめぐりめぐって思いがけないところに及ぶことのたとえ)
なお、どこからともなく伝わってくる消息・うわさのことを「風の便り」というが、「風のうわさ」とは言わず、これは誤用である。
「風」の英語用例・例文
「風」の英語は「wind(風)」「breeze(微風)」「air(そよ風、雰囲気)」「style(~風)」などがある。以下、「風」の英語の例文。・A big typhoon is approaching and the wind is getting stronger.(大型の台風が接近しており、風がだんだんと強くなってきた。)
・A pleasant breeze was blowing into the living room through the window.(窓から気持ちの良いそよ風が居間に入ってきた。)
・He provided a breath of fresh air to the music industry.(彼は、音楽界に新しい風を吹き込んだ。)
・Recently my younger sister is crazy about Korean style cafes.(最近妹は、韓国風カフェにはまっている。)
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