《橋梁》の正しい読み方
「橋梁」の正しい読み方
橋梁の正しい読み方は、「きょうりょう」である。「橋梁」の「橋」は、訓読みで「はし」、音読みで「キョウ」になり、「梁」は訓読みで「はし」「はり」「うつばり」「やな」、音読みで「リョウ」になる。つまり、「きょうりょう」は、それぞれの字を音読みした読み方になる。ただ、明治~昭和初期ごろの文学作品(芥川龍之介「本所両国」 野村胡堂「銭形平次捕物控:201 凉み船」「 礫心中」)などに、「橋梁」「はしげた」という読み方がみられる。「橋梁」の意味解説
「橋梁」とは、橋のことを意味する。河川や海などの上空を架け渡し、通行や輸送のために道路・鉄道などを通す構築物を指す。道路などの上空を通過するための構造物である高架橋とは、区別して考えられることもある。また、構造の種類には、主にトラス橋、アーチ橋、吊橋などがあり、そのダイナミックな造りから、景観や観光名所の一部とされる橋梁もある。日本の有名な橋梁に、「明石海峡大橋」「レインボーブリッジ」などが挙げられる。なぜ「橋梁」と読むのか・理由
「橋梁」は音読みを組み合わせた熟語である。「橋」は、離れた端(はし)から端(はし)を結ぶという意味があり、「梁」には向こうへ水平方向に渡るという意味がある。つまり、その2字を合わせた「橋梁」は、端から端に渡る水平方向の構造物ということになる。「橋梁」の類語・用例・例文
「橋梁」の類語は、「かけ橋」「懸け橋」「架橋」「掛橋」「桟」「ブリッジ」「橋架」などである。用例に、「橋梁の下」「橋梁架設工事」がある。例文
「――先生は、日頃から、この意味に於て、自ら東西両洋の間に横はる橋梁《けうりやう》にならうと思つてゐる。」(芥川竜之介「手巾」)
「のみならず工事中の鉄橋さへ泥濁りに濁つた大川の上へ長々と橋梁《はしげた》を横たへてゐた。」(芥川竜之介「本所両国」)
「桜は、貝殻細工のように、公園の両側に掻き付いて、漂白の白さで咲いている。今戸橋の橋梁の下を通して「隅田川十大橋」中の二つ三つが下流に臙脂色に霞んで見える。」(岡本かの子「娘」)
「私が知識そのものではなく道徳そのものではない。それらは私と外界とを合理的に繋ぐ橋梁に過ぎない。私はこの橋梁即ち手段を実在そのものと混同することが出来ないのだ。」(有島武郎「惜みなく愛は奪う」)
「大規模な橋梁工事には、専門的な知識や高度な技術が必要である。」
「橋梁」の英語用例・例文
「橋梁」を英語に訳すと、「bridge」「span」になる。用例に、「Appendages of a bridge(橋梁の付属物)」「bridge construction work(橋梁工事)」「bridge engineering(橋梁工学)」がある。例文
To provide a bridge with a Ferris wheel which can effectively utilize the space above a river and its vicinity and the structure of the bridge.(河川及びその周辺の上部空間や橋梁の構造を有効利用できる観覧車付き橋梁を提案する。)(出典「特許庁」)
Bridge Construction Work Sequence for any of the three Build Alternatives includes replacing the ABC Bridge.(3 つの建設案のいずれにおいても、ABC橋の架け替えを含む橋梁工事が行われる)
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