《正治》の正しい読み方
「正治」の正しい読み方
「正治」は「しょうじ」と読むのが正しい。一方で、人名の一種である「まさはる」との読み方もある。音読みと訓読みでまったく意味が変わってしまうため、難読語とみなされることもある。「正治」の意味解説
「正治」とは1199年~1201年の間に使われた元号のことだ。ちなみに、前元号は建久で、次元号は建仁である。「正治」の頃は、歴史的には「鎌倉時代」に分類される。土御門天皇の即位したときに、設けられた新たな元号が「正治」だ。当時、鎌倉幕府には将軍が在籍していなかった。なぜなら初代将軍の源頼朝が急死し、息子の源頼家は家督を継いだだけにとどまったからである。源頼家の将軍就任は建仁になってからだった。政治の実権を握っていたのは後鳥羽上皇であり、短い期間ながら「正治」は歴史家からの注目度が高い。なぜ「しょうじ」と読むのか・理由
「正治」の由来は、栄の思想家、荘子の文章だとされている。荘子の「漁父篇」には「天子、諸侯、太夫、庶人、此四者、自正、治之美也」との文がある。ここから「正」と「治」の漢字を引用し、音読みにして「しょうじ」になったとの説が有力だ。「正治」の類語・用例・例文
「正治」はあくまでも元号なので、類語に該当するものはない。ただし、わずか2年しか使われなかった元号なので、時期を誤ってしまう可能性は高い。特に、前後の元号である「建久」「建仁」との境目ははっきり把握しておくべきだろう。「建久」は1190~1199年に使われていた元号で、建仁は1201~1204年である。鎌倉に幕府が置かれ、源氏や北条氏による統治が行われていたこの時代をまとめて「鎌倉時代」とも呼ぶ。鎌倉時代の中で用いられた元号のひとつが「正治」という定義だ。なお、日本の過去の元号には「正元」「正安」「長治」「天治」など、「正治」に似たものも多い。「正」も「治」も縁起のいい言葉とされてきただけに、元号で使われやすい漢字だといえる。以下、「正治」を使った例文げていく。「正治の頃は、鎌倉に将軍がいないという特殊な状況だった「わずか2年の正治だが、研究の題材としては魅力的だ「正治には権力をふるった後鳥羽上皇も、承久の乱での敗北によって表舞台から姿を消した」「正治」の英語用例・例文
「正治」は日本の元号なので、英語には同じ意味の言葉がない。そのため、英語でも「Shoji」と表記する。元号を意味する言葉なので、最初の「s」が大文字になる。より元号であることを強調するなら「Shoji period(正治の期間)」と書く。以下、「Shoji」を用いた英語の例文を挙げていく。Historians pay attention to Shoji.(歴史学者たちは正治に注目している。Shoji period was very short.(正治の期間はとても短かった。)- 《正治》の正しい読み方のページへのリンク