《歯痛》の正しい読み方
「歯痛」の正しい読み方
「歯痛」の正しい読み方は、基本的には「しつう」である。慣用的に「はいた」と読まれることもある。「はいた」は誤読というわけではないが、学術的な語彙として用いられることはない。「はつう」は誤読といえる。「歯痛」の意味解説
「歯痛」とは、その文字通り、歯に関する痛みのことである。歯が菌によって溶かされて虫歯の状態になり、神経が刺激された際に発する痛みを指すことが多い。また、物理的な衝撃によって歯が傷んだ際に生じる痛みや、虫歯ではない形で神経が刺激された時の痛みも、歯痛である。さらに、歯そのものではなく、歯茎に発生している炎症が原因で発生する痛みなど、間接的であっても歯に関係している痛みであれば、ひと通り歯痛として扱われる。なぜ「しつう」「はいた」と読むのか・理由
複数の漢字が組み合わさった熟語では、音読みで統一されるのが基本である。そのため、「歯痛」は「しつう」と読むのが正しい。しかし、「痛」という漢字を用いた熟語には、「頭痛(あたまいた)」や「腹痛(はらいた)」など、「~いた」という慣用的な読み方が古くからあった。そして、「歯痛」の「はいた」という読み方も例外ではなく、明治の時代から使用されていたという記録が残っている。したがって、慣用的な読みではあるが、「歯痛」を「はいた」と読んでも間違いではない。「歯痛」の類語・用例・例文
「歯痛」を用いて例文を作ると、「歯痛によって眠れないため、夜が明けたらすぐに歯科医に連絡しようと思う」「歯痛によって苦しみたくはないので、定期的に歯科医で検診を受けるようにしている」「この歯磨き粉は歯痛に効果があるということだったので、購入してみた」といった形になる。そして、「歯痛」の類語としては、「知覚過敏」が挙げられる。歯の内側にある神経が、冷たいものや熱いものを食べて刺激を受けたり、歯に開いている小さな穴から物理的な接触を受けたりした際に生じる痛みのことである。虫歯以外で、歯に直接生じる痛みは、ほとんどが知覚過敏である。そして、歯痛の中に知覚過敏は含まれる。したがって、「食事の際に生じた知覚過敏が治まらない」という表現と、「食事の際に生じた歯痛が治まらない」という表現は、ほぼ同じ意味である。
「歯痛」の英語用例・例文
「歯痛」を英語で表現すると、「toothache」となる。「tooth」が「歯」、「ache」が「痛み」を表していて、歯痛を意味する「toothache」というひとつの単語として成り立っている。それを使用して例文を作ると、「If you have a toothache, you should talk to your dentist as soon as possible.(歯痛があるのであれば、なるべく早く歯科医師に相談した方が良い)」「Toothache can be a sign of major problem.(歯痛は大きな問題の兆候になり得る)」となる。- 《歯痛》の正しい読み方のページへのリンク