護衛駆逐艦 運用

護衛駆逐艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/07 09:38 UTC 版)

運用

アメリカが第二次世界大戦に参戦し、対潜水艦戦において護衛駆逐艦が最適であることを確認すると、建造された護衛駆逐艦の5分の4がアメリカ海軍の所属となり、5分の1がイギリス海軍に引き渡された。

艦隊型駆逐艦が25kt〜30ktの高速力を求められるのに対し、護衛駆逐艦は商船護衛、自衛対空戦闘および潜水艦の追尾・攻撃に必要な最低限の速力をもっていれば良かった。また、艦隊型駆逐艦が対水上戦、対潜水艦作戦や機動部隊護衛で有効な一方、護衛駆逐艦はサイズ、コスト、および乗員などを比較的低く抑えながら大量に建造できることなどの点でより有効だった。コルベットなどよりも航続距離が長く、沿岸対潜作戦で有効な点でもこれは同じである。一部の艦はイギリスだけでなく、自由フランス海軍にも提供された。

戦後、護衛駆逐艦の役割は航洋護衛艦(こうようごえいかん、英語: Ocean Escort, DE)に引き継がれた。アメリカ海軍の1975年の艦種変更英語版により、航洋護衛艦は哨戒フリゲート(PF)と統合されフリゲート(FF)に再分類された。

関連項目

外部リンク


  1. ^ a b 酒井三千生「護衛駆逐艦小史」『世界の艦船』第279号、海人社、1980年3月、90-103頁。 
  2. ^ a b 阿部安雄「アメリカ護衛艦の歩み」『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、124-129頁、NAID 40007060042 
  3. ^ 「1.船体 (アメリカ護衛艦の技術的特徴)」『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、118-123頁、NAID 40007060042 
  4. ^ 阿部安雄「2. 機関 (アメリカ護衛艦の技術的特徴)」『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、124-129頁、NAID 40007060042 


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