オスロ級フリゲートとは? わかりやすく解説

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オスロ級フリゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 05:18 UTC 版)

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オスロ級フリゲート
基本情報
種別 フリゲート
運用者  ノルウェー海軍
就役期間 1966年 - 2007年
前級 旧加プレストニアン級英語版
準同型艦 ディーレイ級
アルミランテ・ペレイラ・ダ・シルヴァ級
次級 フリチョフ・ナンセン級
要目
基準排水量 1,450 t
満載排水量 1,745 t
1,760 t(第2次改装後)[1]
全長 96.62 m
垂線間長 93.87 m
最大幅 11.17 m
吃水 4.4 m
ボイラー 水管ボイラー×2缶
(42.2kgf/cm2、454℃)
主機 蒸気タービン×1基
推進器 スクリュープロペラ×1軸
出力 20,000馬力
電源 1,100 kW
速力 25ノット[1]
航続距離 4,500海里 (15kt巡航時)
乗員 士官11名+下士官19名+兵120名
兵装 50口径3インチ連装砲×2基
テルネ英語版対潜ロケット砲×1基
FCS M24 砲射撃指揮用
レーダー ・DRBV-22 対空・対水上捜索用
・TM 1226 航海用
ソナー AN/SQS-36 船底装備式
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オスロ級フリゲートノルウェー語: Oslo-klassen fregatter)は、ノルウェー海軍フリゲートの艦級[2][3][4]

設計

アメリカ海軍ディーレイ級護衛駆逐艦をタイプシップとしているが、北海ノルウェー海の荒波に対応するため、乾舷を増すなどの設計変更を加えている[3][4]ボイラーアメリカ合衆国バブコック・アンド・ウィルコックス社、主機および補機はスウェーデンド・ラヴァル・ユングストローム社製であった[2]

本級は、1960年代後半から2000年代という長期にわたり、ノルウェー海軍の最有力水上艦として活動したことから、3次に渡る近代化改装が行なわれている。

第1次改装
1970年代後半に行なわれたもので、武器システムの更新に主眼が置かれた。この改装でシースパロー個艦防空ミサイル・システム(Mk.91 ミサイル射撃指揮装置およびMk.29 ミサイル発射機)とペンギン艦対艦ミサイルMk.32 3連装短魚雷発射管を搭載することにより、対空・対水上・対潜火力が全般的に強化された[3][4]
第2次改装
1980年代半ばより行なわれたもので、電子機器情報機器の更新に主眼が置かれた。
第3次改装
1990年代中盤に行なわれたもので、船体・機関を強化するものである。これは1994年に「オスロ」の機関が故障、漂流して座礁する(のちに曳航中に沈没)という事故が発生したことを受けたもので、これによって排水量が200トン増大した。また同時に、レーダーAWS-9 (2-D)へ換装された。

同型艦一覧

本級の整備に当たっては、相互防衛援助統制法に基づき、アメリカが費用の半分を負担した。1960年ストーティング(ノルウェー議会)は計画を認可し、1964年よりホルテンにおいて建造が開始された。1965年までに5隻が建造され、ノルウェー海軍の最有力水上艦として活動することになった。後継となるフリチョフ・ナンセン級フリゲートの建造が遅れたことから退役も引き伸ばされたが、1990年代後半より順次に退役を開始し、2007年に最終艦が姿を消して運用を修了した。しかしこの時点で就役していたフリチョフ・ナンセン級フリゲートはまだ2隻のみであった。

# 艦名 就役 注記
F300 オスロ
KNM «Oslo»
1966年
1月29日
1994年1月24日に座礁。同25日、曳航先の港外で沈没。
F301 ベルゲン
KNM «Bergen»
1967年
6月22日
2005年8月3日退役。ベルゲンにて係留再利用。
F302 トロンハイム
KNM «Trondheim»
1966年
6月2日
2006年3月17日に座礁。後、廃艦決定[1]2013年6月5日標的艦として対艦ミサイルNSNの試験に使用された。
F303 スタヴァンゲル
KNM «Stavanger»
1967年
12月8日
1998年6月に退役。2001年、標的艦としてウーラ級潜水艦の魚雷により沈没。
F304 ナルヴィク
KNM «Narvik»
1966年
11月30日
2007年8月1日退役。王立ノルウェー海軍博物館に保管展示。
1971年に撮影された「オスロ」。
2005年に撮影された「ベルゲン」。左の画像との違いに注目。

参考文献

  1. ^ a b c d 写真:G.ARRA「懐かしのアルバムから… 冷戦期に活躍した西側水上艦群」 『世界の艦船』第929集(2020年8月特大号) 海人社 P.81
  2. ^ a b John E. Moore, ed (1975). Jane's Fighting Ships 1974-1975. Watts. p. 244. ASIN B000NHY68W 
  3. ^ a b c Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. pp. 402-403. ISBN 978-0870212505 
  4. ^ a b c Robert Gardiner, ed (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. p. 291. ISBN 978-1557501325 

関連項目

外部リンク


オスロ級フリゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/29 13:46 UTC 版)

ディーレイ級護衛駆逐艦」の記事における「オスロ級フリゲート」の解説

本級を元に建造されノルウェー海軍フリゲート

※この「オスロ級フリゲート」の解説は、「ディーレイ級護衛駆逐艦」の解説の一部です。
「オスロ級フリゲート」を含む「ディーレイ級護衛駆逐艦」の記事については、「ディーレイ級護衛駆逐艦」の概要を参照ください。

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